事業概要

事業概要

1. 名 称  
静岡大学浜松キャンパス100周年記念事業

2. 趣 旨
ノーベル賞級の世界的レベルの研究を推進するとともに、深い専門性と周辺分野の幅広い知識を併せもつ高度専門人材を育成し、国内外・地域の産業界・学界へものづくり産業をリードする人材を輩出する。

3. 寄附金目標金額
10億円

4. 組織
【静岡大学浜松キャンパス100周年記念事業推進委員会】
会長 : 日詰一幸(学長)
実行委員長 : 喜多隆介(工学部長)
【事業推進後援会】
会長 : 草間 三郎 (元 セイコーエプソン株式会社代表取締役社長)
副会長:
柴田 久 (株式会社静岡銀行 代表取締役頭取)
晝馬 明 (浜松ホトニクス株式会社 代表取締役社長)
藤井 茂樹 (ヤマハ株式会社 執行役)
本田 治(スズキ株式会社 取締役技監)
御室健一郎 (浜松いわた信用金庫 理事長)
柳 弘之 (ヤマハ発動機株式会社 代表取締役会長)
嵯峨行介 (スルガ銀行株式会社 代表取締役社長)
浜松工業会 (静岡大学浜松キャンパス同窓会) 歴代会長

5. 寄附金募集対象
静岡大学教職員、浜松工業会会員、在学生保護者、企業・団体、一般市民

6. 期 間
2018年4月 〜 2023年3月
フォローアップ募金期間:2024年6月〜2026年3月 (予定)

事業骨子

  • ノーベル賞級の卓越した研究開発人材創出事業

ノーベル賞級(高柳健次郎2世)の卓越した研究開発人材創出のため、静岡大学内の研究者を支援 します。国内外からノーベル賞級の研究者を招聘し、研究拠点を形成します。

【ご報告】研究開発人材部会の取り組み                                研究開発人材部会長・工学部教授  川田善正
研究開発部会では、「ノーベル賞級の卓越した研究開発人材創出」を目的として、柳澤啓史(さなぎさわ ひろふみ)氏を電子工学研究所の特任准教授として雇用しています。柳澤先生は、2006年3月に早稲田大学の博士課程を修了され、スイス Zurich 大学、ドイツLudwig-Maximilians 大学、東京大学物性物理研究所など多くの国内外での大学・研究機関での研究経歴を有しておられます。
柳澤先生は、金属表面に配置した単一分子からの電子放出を光で制御する研究を行っています。光を用いることで、フェムト秒(10^-15秒)という超高速時間領域で出射時間を制御でき、さらにサブナノメートルの精度で電子の出射位置を制御できます。この技術は、将来的に超高速演算のためのスイッチへの応用が期待されています。柳澤先生の研究内容の概要は、静大テレビジョン「浜松キャンパス100周年記念事業プログラム 栁澤 啓史さんの量子の世界が見える顕微鏡開発」(下記参照)(https://sutv.shizuoka.ac.jp/video/264/3245)からご確認いただくことができます。
本学への着任後も、アメリカ物理学協会の学術誌に招待論文 “Modulating Single Molecular Electron Sources With Light – Opportunities And Challenges” Applied Physics Letters Perspective, 126, 010501 (2025)を執筆されるとともに、科学研究費基盤研究(A)に研究代表者として採択されるなど、多くの実績を挙げておられます。
今後も研究開発部会では、皆様からいただきました寄付金を元に、柳澤啓史先生の研究活動を支援するとともに、研究環境の整備に努めたいと考えています。

静大テレビジョン「浜松キャンパス100周年記念事業プログラム 栁澤 啓史さんの量子の世界が見える顕微鏡開発」

  • 博士課程学生の研究・教育支援

画期的な研究成果創出のため、将来性の高い博士課程学生の教育研究活動を支援し、世界に誇る静大ブランドの研究者を育成します。

【ご報告】 博士課程学生支援部会の取組     博士課程学生支援部会部会長・工学部教授  原 和彦
浜松キャンパス100周年記念事業の一環として、科学技術をリードし、イノベーション創出を担う「世界に誇る
静大ブランド」の研究者育成を目指し、寄せられた募金を原資として、浜松キャンパスに在籍する博士課程学生の教育研究活動を支援する各種事業を推進しています。

[1]奨学金制度の確立
一般学生および留学生の修学支援を目的として、「浜松キャンパス100周年記念事業フェローシップ」を創設し、今年度より募集を開始しました。これに先立ち、2024年度からは、静岡大学が採択された科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」に対し、本募金により支援枠を1件追加しています(2026年度まで)。SPRINGでは、博士人材がアカデミアに限らず多様なフィールドで活躍できるようキャリア開発の支援を行っています。これらの取組を本事業フェローシップ学生へも展開することで、博士課程への進学促進、高度専門人材の育成、および地域を始めとする社会への輩出を一層進めてまいります。
[2]社会人の博士学位取得促進
リカレント教育など企業ニーズに応える人材育成の実践の一環として、社会人学生を対象とした「博士学位取得促進奨学金」を創設し、今年度より募集を開始しました。本奨学金は、社会人学生による浜松キャンパスでの研究活動を支援することを通じて、社会人の博士課程進学を後押しするとともに、博士学位取得者のさらなる社会的活躍の促進を目的としています。

  • ものづくり産業をリードする人材育成

産業イノベーションプログラム等による「ものづくり産業」をリードする人材を支援します。知(地) の拠点として地域ものづくり企業の人材を育成します。

【ご報告】ものづくり人材部会報告  ものづくり人材部会副部会長・静岡大学 工学部教授 生源寺 類
(次世代ものづくり人材育成センター 創造教育支援部門)

ものづくり人材部会では、失敗を恐れず新しい技術や分野に柔軟に対応できる人材、新たなものづくり・ことづくりを心から楽しめる人材の育成を目指しています。この理念を実現するための取り組みとして、「ものづくり館の充実・保守」「創造教育・理科教育への支援」「学生プロジェクト支援」を進めています。
特に「ものづくり館の充実・保守」においては、学生が自由な発想のもと創造活動に取り組める環境整備を目的としております。これまでに、ものづくり館を利用している学生へのヒアリングを実施し、利用実態に即した環境整備の方向性について検討を行いました。その結果、既存施設の改修による機能向上を目的とした、より実効性の高い整備を進めることとしました。具体的には、空間の立体的活用を図るため中二階の設置を検討しており、作業スペースおよびミーティングスペースの拡充を通じて、学生同士の交流促進と創造的活動のさらなる活性化を目指しています。
これらの取り組みは、学生が主体的に挑戦し、成長できる環境を提供することを目的としています。今後も学生の声を大切にしながら、創造的な学びを支える環境の充実に努め、ものづくり人材の育成に貢献してまいります。

  • 出版事業

静岡大学浜松キャンパス変遷の歴史と将来を展望した100周年記念誌を発行します。

【ご報告】100周年記念誌を発行いたしました 100周年記念誌出版事業・広報部会長情報学部 教授 笹原 恵
皆様からの多大なご協力をいただき、2023年3月に『静岡大学浜松キャンパス100年史』を上梓いたしました。
カラーの156ページからなるものになりましたが、浜松高等工業学校時代から、浜松工業専門学校、そして工学部・情報学部・電子工学研究所から成る今日に至るまでの浜松キャンパスの歴史を辿ったものとなっています。浜松工業専門学校の関口校長先生のエピソードや高柳健次郎先生の「イ」の字の投影、工学部の改組や情報学部の誕生、浜松キャンパスの歴史といえば欠かすことのできない駅伝大会の歴史など盛りだくさんの内容となっていますので、ぜひお手に取ってお読みください。なお本ウェブページに全頁アップしています。また出版の任を終えた本部会は、本年度から広報部会としても活動していくことになりました。ウェブページについてのご意見などありましたら、ぜひお寄せください。浜松キャンパス全体の広報活動ともなるように力を尽くしていきたいと思っております。