木材は木造住宅や家具などに広く使われている身近な材料ですが、その原料である木材は生物由来の材料であることから、極めて複雑な組織構造を持ち、それに由来する性能のばらつきも大きく、実は私たちが思っているよりもとても複雑な材料で、まだよく分かっていないことだらけです。
そこで当研究グループは、木材の特徴や性能をより深く理解し、人類がそれを上手に使いこなせるようになるための基礎研究および応用研究に取り組んでいます。
国内外のさまざまな研究機関との共同研究を実施しています。最新の技術を利用するためには、出張しての実験も必要になることがありますが、他機関の研究者とのやりとりのなかで、かけがえのない経験を積むことができます。また、留学生を積極的に受け入れるなど、研究のグローバル化にも力を入れています。
研究には、創造性と地道さが求められます。思った通りにいくことはなかなかありませんが、多少時間がかかってもよいし、何度やり直してもよいので、まずは信頼のおける確かなデータを世に出しながら、木材のさらなる可能性を追求していきます。