論文受理

久保 篤史

現在の東京湾における炭素収支と,1970年代からの炭素循環変化について議論した論文です。下水処理場で易分解性有機物や粒状有機物が除去されることによって,東京湾は二酸化炭素の放出域から吸収域へと変化したと考えられます。

また,1970年代の東京湾の炭素循環像は現在多くの沿岸海域で報告されている炭素循環像と同様です。そのため,今後多くの沿岸域で下水整備が進むことにより東京湾同様の炭素循環変化が起こる可能性があります。

リジェクト複数回,SRでは第一ラウンドから査読者が4人,多くの研究者に原稿を見ていただいた超難産論文でした。

Coastal urbanization alters carbon cycling in Tokyo Bay

Scientific Reports 10 20413

https://www.nature.com/articles/s41598-020-77385-4