静岡大学情報学部 行動情報学科 大本研究室のホームページへようこそ

意図を持つような人工物をデザインし、その人工物と人間との「共生」を実現する方法を研究しています

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他者との関わりなくして、自己の確立はおぼつかないと考え、インタラクションにおける情報を分析しています

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研究室概要

 意図伝達における認知的プロセスを解明するという科学的な目標と、その成果を人間と自然にインタラクション可能な人工物の実現という形で応用するという実際的な目標の二つを中心的な研究課題としています。特に、人間とのインタラクションを継続し、社会的関係を構築するエージェントをいかにして実現するのかを、実験を通した構成論的なアプローチで取り組んでいます。

 この研究室の特徴的な点は、「他者(環境も含む)」との関わり合いがなくては、「自己(意図・意思を持つもの)」を確立することが難しいのではないか、と考え、自分以外のものとの相互作用を通じて、時間発展を伴って影響を与え合う関係を確立する方法を探っているところです。

 目標実現のために、発展していく様々な基礎技術の理解と利用、実際の問題を解明するための人間の活動の実験的検討、専門外分野の発展を見越した人工物の実装等、広範囲にわたる問題を分野横断的に取り組んでいます。研究対象は、大きく分けて、下記のような3つの分野にわたっています。

  1. 画像処理・センサ情報処理を含む行動計測とその解釈に関する研究開発
  2. 人間とインタラクションを行うエージェントの作成を通じたモデル検証
  3. 心理実験を通した人間の認知活動の分析による高次の知的処理の理解

 これらを融合させて、人間と長期的な社会的関係を築くことができるインタラクション可能な人工物を実現することを目指しています。