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学生諸君が法人統合・大学再編についての学長の説明を求めるという趣旨の署名活動を行っていることは新聞報道を通じて知っていたが、今日8月6日、この活動の中心となっている学生代表4名が署名簿を携えて学長室を訪れてくれた(署名数は1013名)。以前のブログにも書いたことだが、学生が大学のあり方に積極的な関心を寄せてくれることは学長としてたいへんありがたいことであり、このような署名活動に多くの学生が名を連ねてくれたことは大歓迎である。

今回の署名の「請願趣旨」の要点を引用させていただけば、「本請願書は学生から、学長から合意についての経緯説明がされておらず、ステークホルダーとの「合意形成」がなされなかったことに対する抗議です。大学統合再編自体への意見の交換もなされないままでは学生としても納得できません。」の部分ということになるであろう。この趣旨には私には賛成できない点もあるが、学生諸君の要望は次の「請願項目」に関わるものなので、ここでは触れない。

その「請願項目」は3点あり、(1)学務情報システムへの大学再編統合の経緯を記載すること(その際に統合再編によるメリット・デメリットを正確に記載すること)(2)学生に情報が伝わっていないことを認識し、改めてなぜ大学統合再編をしたいのかを学生に説明する「場」を設けていただきたい。(3)静岡キャンパスと浜松キャンパスでこの問題についてのシンポジウムを開催していただきたい(3項目は意味が通りにくかったので、一部改変した)

またこれとは別の文書で、上記3点の請願項目のそれぞれに対する回答を8月30日(金)までに文書で開示するようにという要望も承ったが、このブログ自体が要望に応対する文書回答であると受け止めてもらいたい。

(1)については、概ね前回のブログでお答えしているとは思うが、改めて8月中には補足的説明をするつもりである。ただ学務情報システムに学務関係以外の情報を載せるのは不適切だと考えているので、引き続き「学長ブログ」という形を選びたい(学長ブログの方が学生以外の皆さんも含めてよりアクセスしやすいのも一つの利点である/ただ学長ブログ更新情報は学務情報システムに載せて学生への周知を図りたい)。また教員に対する説明でも繰り返し述べているように今回の統合再編には基本的にはデメリットは存在しないというのが私の立場なので、メリットのみを述べることになるのはお許しいただきたい。(2)と(3)については、3月29日付の大学ホームページ上の「ニュース」に学生向けメッセージと「合意書」「確認書」を掲載しており、そこにはなぜ大学統合再編を行うのかについても「新法人設立・大学再編の目的」という形で説明しており、「学生に伝わっていない情報」とは何かが私には認識できないが、このような認識の違いに関わらず、学生から対話を求められれば積極的に応じるというのが私のスタンスなので、説明会という形であろうとシンポジウムという形であろうと是非やりたいと考えている。

最後に「対話の場」の時間と場所、運営の仕方についてであるが、今日の時点では私の方から9月の私の予定が空いている一コマ分の時間帯を学生代表にいくつかご提案し、その中で学生諸君から見て参加しやすい時間帯を選んでもらうということになった。私からはその他に、事前に学生同士、あるいは学生代表と私が事前に予備的なディスカッションを行なって論点を整理しておいた方が生産的な対話の場になるのではないかという提案もしたが、この点は私から押し付けるわけにもいかないので学生諸君にお任せしたいと思う。

私としては、今後の学生諸君との統合再編をめぐる対話を楽しみにしているが、この請願署名やその趣旨に関係なく、他の話題についても学生諸君と話す機会は大事にしたいと考えているので、ご希望があれば遠慮なく学長室ないし私宛にご連絡いただきたい。