遠山が実行委員長を務めさせていただいた,情報処理学会 高校教科「情報」シンポジウム2021秋(愛称 ジョーシン2021秋)が無事終了いたしました.のべ350名を超える方から参加申し込みをいただきました.おかげさまで討論も大変盛り上がりました.ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます.
今回のシンポジウムは,様々なお立場の方にご登壇いただきました.これは,高校教科「情報」の内容に留まることなく,日本の学校での情報教育全体の変化を多面的に捉えて議論することをねらったものでした.それぞれのお立場とご講演の内容を遠山がまとめると,以下のようになります.(以下に示したほかにも,日本の情報教育には,地域の方や企業の方などをはじめとする多くの方が関わられていることをおことわりします.)
- 学問的見地からの情報教育の在り方の整理(萩谷先生)
- 国の立場からの高校教科「情報」の位置づけ(田﨑先生)
- 教育行政の立場からの情報教育に関する各種整備の実態(塩﨑先生)
- 高校情報科の先生の立場からの高校「情報Ⅰ」教科書を用いた学習内容の整理(井手先生)
- 中学・高校校長の立場からの大学入学共通テスト試作問題・サンプル問題を用いた入試の捉え方の整理(中野先生)
現在も組織間の連携強化にはそれぞれの方が取り組まれています.今後は,組織の在り方や制度そのものも新しい教育に合わせていく「一体的な変化」(Systemic change) が一層重要になっていくのではないかと,遠山は考えています.私自身には何ができるのか,何をすべきなのかを一層冷静に捉えて活動していきたいと思います.