student/ 6月 21, 2025/ テストフライト, 鳥人間コンテスト

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こんにちは!
25代ブログ担当の中村です!
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今回は、今年の鳥人間コンテストに挑む私たちの機体「F-2 翠(ふじみどり)」についてご紹介します。
設計思想や機体名の由来、塗装のこだわりまで、盛りだくさんでお届けします!

F-2 翠の機体コンセプト画像

🛩 あえて低翼機で挑む、その理由

皆さんは「地面効果」という現象をご存じでしょうか?

飛行機が水面スレスレを飛ぶと、空気の流れが変化して揚力が増し、空気抵抗が減少します。
この「地面効果」によって、より少ない力で、より遠くまで飛ぶことが可能になるのです!

この現象を最大限に活かすため、私たちは主翼を機体の下側に配置した「低翼機」を採用しています。

低翼機の製作は難易度が高くなるのですが、水面との距離を限界まで近づけられるのが大きな強みです。

現在の鳥人間コンテストでは「高翼機(主翼が上側)」が主流ですが、私たち静岡大学ヒコーキ部は代々低翼機にこだわって設計してきました。
その理由はただ一つ。
「地面効果を最大限に活かすため。」

今年の機体「F-2 翠」でも、この伝統を受け継ぎ、水面ギリギリを滑空する独自の飛行スタイルに挑みます。
空と湖の境界線をなぞるような、美しい飛行にぜひご注目ください!

 

✈️「F-2 翠」に込められた意味とは?

「F-2 翠(ふじみどり)」という名前、どこか響きが綺麗で印象的ですよね。
実はそこには、設計者の思いと遊び心がぎっしり詰まっているんです!

F-2 翠のロゴ

命名した飯田くんに由来を聞いてみたところ、こんな説明が返ってきました:


飯田くん:
「F-2翠」は、

設計者の憧れの機体「F-2」に、
カワセミの羽のような美しい色「翠(みどり)」を掛け合わせた名前です。
さらに、地元静岡にちなんだ「富士見鳥(ふじみどり)」、

そして数年ぶりの出場を果たすことから「不死身鳥(ふじみどり)」という意味も込めました!


……深い!!
そしてセンス抜群!

ちなみに、「F-2」は航空自衛隊が保有する戦闘攻撃機の名称。
青とグレーが混ざり合った洋上迷彩の塗装で、海に溶け込むように飛行する、まさに“空の忍者”のような機体です。

このF-2が、我らが設計者・安藤くんの“思い入れのある戦闘機”。
今年の機体には、その洋上迷彩をモチーフにした迷彩塗装を施しています!

つまり──
湖に溶け込んで見えなくなる、幻の機体が飛ぶ!?

本番では、「えっ!?今どこ飛んでた!?」なんて声が上がるかもしれません。
見つけられた方は、ぜひ教えてくださいね(笑)

 

👨‍💼 設計者・安藤くんの存在

話の中で何度か登場した設計担当の安藤くん。

彼は、私たち25代チームの中でも特に大きな役割を担ってくれたメンバーの一人です。
人懐っこさと、人を引きつける魅力を持ち、チームをぐいぐい引っ張ってくれる頼れる存在。
その行動力と熱意は、誰もが認めるものでした。

……が、その活躍ぶりを語りすぎると、鳥コン本番のネタバレになってしまうのでここではぐっと我慢。
ぜひ放送で、彼の仕事ぶりを見届けてください!

 

🧪 試験飛行(TF)も順調!

6月に入ってから、すでに3回の試験飛行(Test Flight、通称TF)を行いました!

何度か両輪浮き(浮上の兆候)も確認できており、現在は重心位置やトリム(姿勢)調整を詰めている段階です。

最近のTFの様子

ちなみに、機体の塗装はすでにほぼ完了しており、実際の迷彩カラーでのフライトを重ねています!

そして何より──
TFにかかる費用の多くは、OBの皆さまからの温かいご支援によってまかなわれています。
本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます!

 

📝 最後に…

次回のブログでは、試験飛行の現地レポートを写真とともにお届けする予定です!
部員たちの「生の声」や、現場で感じたことなど、よりリアルな姿もお伝えしていきます。

大会まで残された時間はあとわずか。
1日1日を大切に、最後まで全力で準備に取り組んでいきます!

そして、ここまで読んでくださった皆さま──
本当にありがとうございます!

 

✉ ご感想・ご質問も大歓迎です!
読者の皆さまからの応援やフィードバックが、私たちの活動の大きな励みになっています。
メールやSNSのDMなど、どうぞお気軽にご連絡ください!

📣 次回もどうぞお楽しみに!
ヒコーキ部の挑戦は、まだまだ続きます!

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