探究的活動の観点から課題の設定,情報の収集,整理・分析,まとめ・表現などを総合的に評価します.最終的に,最も優れた発表に対して,最優秀賞を授与します.
 |
#01 【最終】 (セッション1) (A会場) |
| 量子コンピュータを用いた自動運転の研究 |
| 放送部探究チーム |
| 持田 尚亮 (セントメリーズインターナショナルスクール) |
本研究では、量子コンピュータのQUBOアルゴリズムを活用し、列車の自動運転における進路選択をリアルタイムで最適化する制御システムを構築した。従来の古典的手法では困難とされてきたNP問題である経路分散問題に対して、量子コンピュータによる高速計算が可能となった。センサーデータに基づいて列車の位置を把握し、進路を即時に最適化することで、衝突の回避や遅延の抑制を実現している。将来的には、鉄道や自動車の運行において、エネルギー効率の最大化や安全性の向上に貢献する技術としての活用が期待される。 |
探究的活動の観点から課題の設定,情報の収集,整理・分析,まとめ・表現などを総合的に評価します.特に優れた発表に対して,優秀賞を授与します.
 |
#03 【最終】 (セッション1) (A会場) |
QGISを活用したヒグマ出没情報の可視化とゾーニング管理の設計
-北海道札幌市を対象とした地理的・気象的要因分析に基づく都市計画の提案- |
| 国立お茶の水女子大学附属高等学校 お茶めラボC |
| 横内 敬子 (国立お茶の水女子大学附属高等学校), 山田 結菜 (国立お茶の水女子大学附属高等学校), 湯浅 璃虹 (国立お茶の水女子大学附属高等学校) |
本研究では、札幌市が公開するヒグマ出没情報をPythonによりジオコーディング(座標変換)してQGIS上に展開し、作成した六角メッシュ分布図から2エリアのヒグマの出没集中域(A、Bゾーン)を特定して、このエリアに対する地理的特徴の分析を行った。加えて気象データを用いた分析を行い、「前年の夏の気温が当年の山の実の豊凶と熊の出没傾向に影響する」という森林総合研究所の研究成果が、札幌市のヒグマ出没動向においても適合していることを示した。これらの分析結果を基に、札幌市内のヒグマ出没集中域に対して北海道大学が提唱するゾーニング管理の考え方を適用した都市設計の検討を行い、今後の街づくりの課題と方向性を提案する。 |
 |
#12 【最終】 (セッション2) (A会場) |
| AIを用いた鶏の暑熱対策システムの開発 |
| かけこっこー |
| 木佐森 俊哉 (静岡県立掛川工業高等学校 情報技術科), 佐藤 迅 (静岡県立掛川工業高等学校 情報技術科), 片桐 碧斗 (静岡県立掛川工業高等学校 情報技術科), 田辺 陽暉 (静岡県立掛川工業高等学校 情報技術科) |
静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センターのご指導を頂き、AIによる画像認識とRaspberry Pi 5を用いてリアルタイムに鶏のパンティング状態を検出し、対策するシステムを目指している。まず、webカメラで鶏を撮影し、鶏ごとに開口、閉口を認識し、パンティング状態を判定する。そして扇風機、ブザーを作動させ、LINEで警告メッセージを送信する。これにより、鶏一羽ごとの状態をリアルタイムでモニタリングが可能になり、鶏舎管理の負担を軽減できると考えられる。 |
探究的活動の観点から課題の設定,情報の収集,整理・分析,まとめ・表現などを総合的に評価します.特に今後の取り組みを期待する発表に対して,奨励賞を授与します.
 |
#02 【最終】 (セッション2) (A会場) |
千葉県キャベツ産地の気象データを用いた小売価格の決定要因分析
-2024年から2025年冬に小売価格の歴史的高騰をもたらした気象環境要因の特定- |
| 国立お茶の水女子大学附属高等学校 お茶めラボB |
| 湯浅 璃虹 (国立お茶の水女子大学附属高等学校), 横内 敬子 (国立お茶の水女子大学附属高等学校), 山田 結菜 (国立お茶の水女子大学附属高等学校) |
本研究では、2024年12月から2025年1月にかけて歴史的高騰を記録した千葉県産キャベツの小売価格がどのような気象環境要因により引き起こされたのかを、産地でキャベツの栽培指導を担う専門家へのヒアリング調査、生育過程の気象データと小売価格統計を用いた時系列相関解析により明らかにした。小売価格は需要と供給によって決まるとされるが、高騰したキャベツにおいては需給バランスではなく「夏季の異常高温という特定の時期の特定の気象要因」が記録的な価格高騰を誘発したことがわかり、収穫期13~24週間前の播種~定植期における異常高温が半年後の小売価格に影響することを新たな知見として提示した。キャベツ価格予測のモデル化を行い、今夏の気温から半年後の価格を予測したところ463円~495円/kgと算出され、今年も平年と比べてかなり高騰する見込みである。この先の気象状況に着目しながら、今冬に本研究が予測したキャベツ小売価格の高騰が起きるかどうかを確認・検証していきたい。 |
 |
#04 【最終】 (セッション2) (A会場) |
千葉県外房エリアの自然災害伝承碑が伝承する防災教訓
-元禄地震の災害碑・古記録の調査分析に基づく津波ハザードマップの改良提言- |
| 国立お茶の水女子大学附属高等学校 お茶めラボD |
| 山田 結菜 (国立お茶の水女子大学附属高等学校), 湯浅 璃虹 (国立お茶の水女子大学附属高等学校), 横内 敬子 (国立お茶の水女子大学附属高等学校) |
自然災害伝承碑は、過去にその土地で起きた災害の様相や教訓が刻み込まれているが、ここに残された伝承が地域で活用されているとは言い難い。本研究では、九十九里浜南部元禄津波浸水推定図に示される自然災害伝承碑のうち、①千人塚(山武郡蓮沼村)、②溺鬼供養塔(山武郡九十九里町)、③元禄地震供養碑(長生郡長生村)の3ヶ所を調査地点に選定し、有識者ヒアリング、文献調査、現地調査による碑文の解読と地形的特徴の分析、ハザードマップを用いた伝承内容の比較検証を行った。その結果、現在運用中の津波ハザードマップによる浸水想定は、いずれの地点も今回調査した碑文が残す津波被害の伝承よりも過小評価となっており、津波浸水想定の計算に伝承や教訓が反映されていないことが明らかになった。災害碑文が残す教訓をどのようにハザードマップに反映し、どのように地域防災に生かしていくのかは今後の課題である。 |
 |
#28 【中間】 (セッション2) (B会場) |
| フィンランドの幼児教育の実態とは?また教育の質の高さにつながる鍵になるものは何か? |
| 福地 絢心 (静岡県立清水南高等学校) |
今夏、「トビタテ!留学JAPAN」第10期生としてフィンランドを訪れ、幼児教育の実態とその質の高さの背景を探ります。子どもの幸福度の高さは、質の高い教育と自然環境にある、という仮説のもと、保育施設の視察や関係者へのインタビュー、自然環境の調査を通して、多角的に幸福度向上の要因を探究します。この活動の成果を本コンテストで発表します。 |
 |
#39 【中間】 (セッション1) (B会場) |
| かるたで巡る天竜物語〜若者と文化財をつなぐ新世代の地域活性化プロジェクト〜 |
| DragonQuestⅡ チーム2 |
| 桑原 幸弥 (静岡県立天竜高等学校), 渡邉 愛里 (静岡県立天竜高等学校), 山下 夢花 (静岡県立天竜高等学校) |
天竜区が抱える若者流出と文化財の認知度不足を解決するため、「かるたで巡る天竜物語」を提案。46個の文化財を題材にしたオリジナルかるたを制作し、デジタル地図アプリと連携させて、文化財を「見るもの」から「体験するもの」へ転換します。若者が文化財との接点を増やし、地域への愛着を育むことで、将来の担い手を育成し、新たな観光消費を生み出す地域活性化プロジェクトです。 |
 |
#57 【中間】 (セッション1) (C会場) |
| Education For Everyone~山梨県における子どもたちの日本語教育を充実させよう~ |
| えでゅわん |
| 上田紗友美 (山梨県立甲府第一高等学校), 河野航大 (山梨県立甲府第一高等学校), 川端一志 (山梨県立甲府第一高等学校), 熊木遼介 (山梨県立甲府第一高等学校), 生原芽依 (山梨県立甲府第一高等学校) |
グローバル化が進む今、日本で暮らす外国にルーツをもつ子ども達が十分に日本語教育を受けられていない現状があります。そうした子ども達のための「居場所」の提供・運営をサポートし、さらに、そんな「居場所」を単に「勉強を教える場」ではなく子ども達が抱える不自由や悩みを「相談できる場」とすること、身近な日本人との交流のきっかけとなることを目指して探究活動を行っていきます。 |
今後の大きな発展が望まれる探究課題で,発表者が高校に在籍している期間内に,一定の進展が期待される優れた発表に対して,情報共創探究賞を授与します.本賞は,人と情報の関わりを理解し,社会や生活をより良くするための新しい視点や方法を模索する探究に着目し,その芽を育てることを目的としています.
 |
#02 【最終】 (セッション2) (A会場) |
千葉県キャベツ産地の気象データを用いた小売価格の決定要因分析
-2024年から2025年冬に小売価格の歴史的高騰をもたらした気象環境要因の特定- |
| 国立お茶の水女子大学附属高等学校 お茶めラボB |
| 湯浅 璃虹 (国立お茶の水女子大学附属高等学校), 横内 敬子 (国立お茶の水女子大学附属高等学校), 山田 結菜 (国立お茶の水女子大学附属高等学校) |
本研究では、2024年12月から2025年1月にかけて歴史的高騰を記録した千葉県産キャベツの小売価格がどのような気象環境要因により引き起こされたのかを、産地でキャベツの栽培指導を担う専門家へのヒアリング調査、生育過程の気象データと小売価格統計を用いた時系列相関解析により明らかにした。小売価格は需要と供給によって決まるとされるが、高騰したキャベツにおいては需給バランスではなく「夏季の異常高温という特定の時期の特定の気象要因」が記録的な価格高騰を誘発したことがわかり、収穫期13~24週間前の播種~定植期における異常高温が半年後の小売価格に影響することを新たな知見として提示した。キャベツ価格予測のモデル化を行い、今夏の気温から半年後の価格を予測したところ463円~495円/kgと算出され、今年も平年と比べてかなり高騰する見込みである。この先の気象状況に着目しながら、今冬に本研究が予測したキャベツ小売価格の高騰が起きるかどうかを確認・検証していきたい。 |
 |
#32 【中間】 (セッション1) (B会場) |
| ミニ四駆の走行速度に影響を与える要因の検証と考察 |
| 科学情報コース3 |
| 相津 蓮 (浜松学芸高等学校), 神谷 一颯 (浜松学芸高等学校), 中島 耀 (浜松学芸高等学校), 平井 佑弥 (浜松学芸高等学校), 松山 義琉 (浜松学芸高等学校), 安谷 連 (浜松学芸高等学校), 山本 菜帆 (浜松学芸高等学校) |
TAMIYA様と協働して、ミニ四駆をつかった子供たち向けの学びとなるイベント企画を実行しようと取り組んでいます。様々な部品交換をパッケージ化して、部品の役割や交換による効果などを楽しく遊びながら学ぶことができるイベントを考案しています。 |
 |
#33 【中間】 (セッション1) (B会場) |
| 「思ったよりも」って何が原因? |
| 光岡 千裕 (豊田南高等学校), 勝田 七海 (豊田南高等学校), 川澄 春果 (豊田南高等学校) |
物を持ち上げたとき、「思ったよりも重い」「軽い」と感じることがある。この感覚のずれは、視覚や触覚、過去の経験などから無意識に予測している重さと、実際の重さとの違いによって生じる。本探究では、そのズレの原因に着目し、人間がどのように重さを予測し、なぜ誤差が生じるのかを明らかにしたいと考えている。 |
 |
#37 【構想】 (セッション1) (B会場) |
| 地域で暮らし続けるための障がい者福祉 |
| 松永歩穂 (静岡英和女学院) |
現在、静岡県で医ケアや重度障がいを抱る方の暮らし方は限られている。自宅や入所施設等しか選べず、入所施設は医ケア対応や重度障がいの受入れが限られ満床状態が続いている。このように親の存命中 も親亡き後も安心して暮らせる居住支援の仕組みが不足していることは、地域課題であると認識する。全ての障がい者が地域で暮らし続けられる実現の可能性を探究し、生活の質と安心を両立させる新たな地域支援 の在り方を研究する。 |