XR環境デザイン研究所 (Institute for XR Environment Design)
XR(クロス・リアリティ)を用いて不可視情報を表現し、現実とデジタルが融合した空間を人間にとって最適に設計(デザイン)する手法を研究しています。
1. 設立の背景と目的
3D計測やAI解析の進展により、医療、工学、人文科学などあらゆる分野で膨大なデータが蓄積されています。しかし、それらの多くは「不可視情報」として専門家以外には理解が難しく、意思決定の現場で十分に活用されているとは言い難い現状があります。
本研究所では、VR・AR・MRといったXR技術を単なる可視化ツールではなく、「人間の理解・納得・安心」を支えるためのデザイン手法として再定義します。五感(視覚・聴覚・触覚)や空間認知を考慮した情報配置・表現の設計原理を解明し、社会に実装することを目指します。

XR環境デザインがAIを使用して情報を整理するイメージ
(生成AI [NotebookLM] を使用)
2. 主な研究領域
| 分野 | 具体的な取り組み内容 |
|---|---|
| 医療分野 | 3D X線CT・MRIデータをXR空間に提示。体内の内部構造を空間的に理解できる環境を設計し、診療や治療のサポートへ役立てる。 |
| 工学・産業分野 | 非破壊検査(3D X線CT)による内部構造や欠陥情報を空間的に表示する。 部品の嵌合(かんごう)や欠損をXRにて分かりやすく表示。 |
| 文化・教育分野 | 文化財や考古資料の3Dデジタル化、動物などの標本データなどを共有・体験できるアーカイブ環境の構築。教育現場でのXR活用モデルの設計。 |
XR環境デザイン研究所の展開図
(生成AI [Napkin AI] を使用)
3. 基盤技術とアプローチ
- 3DX線CT・MRIデータの解析: 高精細な三次元データの取得、AIによる解析も含めた画像解析
- XR表現: 空間再現ディスプレイやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使用したXR表現
-モーションキャプチャーやハプティクスデバイスを使った操作

AIを使用したセグメンテーションと
空間再現ディスプレイとモーションキャプチャーを使ったDICOMビューワー
(画像は立体感が出るように合成している)

真空管のX線CT画像・カメラ画像(左)と、3Dで自由方向に内部構造が観察できるイメージ(右)
(3Dデータは高柳記念未来技術創造館のSketchfabでご覧になれます。)
- 文工融合の学際研究: 情報学、工学、人文社会科学、教育学の専門家による横断的組織。
4. 未来の「知覚プラットフォーム」の構築に向けて
本研究所は、以下の実現を目指します。
- 分野の壁を溶かし 、あらゆる情報を人間が直感的に理解できる未来を設計します。
- 本研究所の設置により、不可視情報が日常的に共有・理解される「情報のプラットフォーム」を実現します。
- 基礎研究から、イメージング、産業への進出や社会課題の解決まで一気通貫で行う、唯一無二の研究所を実現します。
XR環境デザインが様々な職種の人の未来を照らすイメージ
(生成AI [Google NotebookLM] を使用)
