著書

著書の紹介

すべては「生き残り」のため。
競争に勝つ強い者ではなく、環境変動に対応できた者のみが絶滅を避けられるのだ。
素数ゼミ、チョウ、人間らの「そこそこ」「負けない」戦略から、
“絶滅回避”を第一原理とする新しい進化論を展開する。

<目次>
第1章 素数ゼミと絶滅回避の進化
第2章 生きものの数の不思議―「幾何平均」で考える
第3章 リスクへの適応―生き残りの原理
第4章 男子が多く生まれる訳―絶滅回避の原理
第5章 生きものたちの共生―「競争」か「協力」か
第6章 絶滅を避けるための行動
執筆者:吉村仁
本体価格842円 発行:筑摩書房 189ページ ISBN978-4480688798

「桐光学園・特別授業」の第3弾。
教わる力、学ぶ力、考える力をつけるための授業とは!?
宮台真司、福岡伸一、上野千鶴子、四方田犬彦ら17人の教授陣が
現役中高生に学問のおもしろさを知ってもらうための講義。
生徒はのみならず教育関係者や保護者の方々に是非読んでいただきたい一冊。
第1弾,第2弾「好評発売中」

<目次>
・私たちのものの感じ方はどのように変わってきたか
宮台 真司 首都大学東京 都市教養学部教授
・メディアと世論
佐藤 卓己 京都大学大学院 教育学研究科準教授
・21世紀の社会と電気自動車
清水 浩 慶應義塾大学 環境情報学部教授
・建築をつくることは未来をつくることである
山本 理顕 横浜国立大学大学院 工学研究院教授
・ジェンダー研究のすすめ
上野 千鶴子 東京大学大学院 人文社会系研究科教授
・グローバルに考えるということ
伊豫谷 登士翁 一橋大学大学院 社会学研究科教授
・生命を考えるキーワード、それは”動的平衡”
福岡 伸一 青山学院大学 理工学部教授
・生物学を学ぶ意味
本川 達雄 東京工業大学 生命理工学部教授
・ヒトはなぜヒトになったか
長谷川 眞理子 総合研究大学院大学教授
・素数ゼミの秘密
吉村 仁 静岡大学 工学部教授
・雲と雨と気候 -衛星観測のひもとくもの
高藪 縁 東京大学 大気海洋研究所教授
・アトピー
藤田 紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授/人間総合科学大学教授
・映画の本当の面白さ
四方田 犬彦 明治学院大学 文学部教授
・ハイカルチャーとしての芸術
佐々木 健一 日本大学 文理学部教授
・独学の精神
前田 英樹 立教大学 現代心理学部教授
・詩をどう読むか
松浦 寿輝 東京大学大学院 総合文化研究科教授
・ 「百人一首」の成立 撰者定家の隠された悩み
有吉 保 日本大学教授
執筆者:吉村仁 その他
本体価格1680円 発行:水曜社 224ページ ISBN978-4880652436

約40億年という生物史を振り返ると、生き残っているのは「強い者」ではなかった。
ダーウィンの進化論にはなかった、「環境は変動し続けるもの」という斬新な切り口から、
「協力行動」という生命の生き残り戦略に注目する。
終章では自由市場主義の瑕疵まで論及。ダーウィン進化論にはじまり、
総合学説に発展した現代進化論に、いま「環境変動説」が加わる。

<内容目次>
1章 ダーウィンの自然選択理論
2章 利他行動とゲーム理論
3章 血縁選択と包括適応度
4章 履歴効果
5章 遺伝子の進化と表現型の進化
6章 予測と対応
7章 リスクに対する戦略
8章 「出会い」の保証
9章 「強い者」は生き残れない
10章 環境からいかに独立するか
11章 環境改変
12章 共生の進化史
13章 協力の進化
14章 「共生する者」が進化する
執筆者:吉村仁
本体価格1200円 発行:新潮選書 251頁 ISBN978-4-10-603652-1

素数ゼミに秘められた生物進化の謎とは!?
アメリカで17年、13年おきに大発生する周期ゼミの謎を解き明かした吉村 仁氏の最新作がついに登場。
『素数ゼミの謎』(文藝春秋)をはるかに超える写真とシミュレーション、
交雑による破壊、頻度依存の原理など、生物進化の本質にズバリ迫ります!

アメリカで17年、13年おきに大発生する周期ゼミの謎を解き明かした吉村 仁氏の最新作がついに登場。
『素数ゼミの謎』(文藝春秋)では公開されなかったシミュレーションデータや周期ゼミを始めとするセミの写真を大公開。
どういう思考の過程で周期ゼミの謎が解き明かされたのか、素数と最大公約数が重要なわけとは、
頻度依存による交雑と絶命とはどういうことか、大発生と地球温暖化は関係があるのかなど、数多くの謎に迫っていきます。
日本の四季をあでやかにする秋のムシたちは、なぜ鳴き声があれほど多彩なのかなど、
誰もが知りたい身近な疑問にも迫った一冊です。

<内容目次>
プロローグ セミの大発生に街は大騒ぎ!
第1章 日本のセミと素数ゼミの違い
第2章 素数ゼミの秘密に迫る!
第3章 素数ゼミを追って!
第4章 素数ゼミの謎はどこまで明らかになったか
第5章 進化の歴史とムシの多様性
第6章 メスの「オス選び」と種分化の歴史
第7章 素数ゼミの秘密はどうして解けたのか
本体価格952円 発行ソフトバンク・クリエイティブ 228頁 ISBN978-4-7973-4258-1

「開花までに100年かかる花」「くっついて飛ぶトンボ」など、生物のさまざまな形質は、生き残りのための戦略です。
本書では、豊富な図・イラストなども交え、動物の進化に伴うさまざまな生態の不思議をやさしく解説。
生物の進化の秘密がわかります。

<内容目次>
第1章 生物の自然への適応法
第2章 種形成の謎に迫る
第3章 どのようにして遺伝が起きるのか
第4章 次世代に残す最適な子孫の数は
第5章 生物の助け合い行動
第6章 生物のケンカを説明するゲーム理論と利他行動
第7章 絶滅と多種共存の謎
本体価格1400円 発行:日本実業出版社,東京.156頁 ISBN978-4-534-04233-0

アメリカに生息する周期ゼミ(17年ゼミと13年ゼミ)が、
素数の生活周期に進化した理由を考察、周期ゼミの進化史を再構築した。
周期ゼミは、その異常に長い(17年と13年)生育期間や完全に同期した発生、
さらに、とても強い定着性で知られる有名な昆虫である。
この本では、周期ゼミが氷河期による成長遅延が成虫頻度を絶滅限界まで極端に下げることにより、
連鎖反応的に素数周期が選ばれることを証明した。

<内容目次>
1章 アメリカの奇妙なセミ 1節 不思議な生き物、セミ 2節 50億匹のセミ!?
2章 小さなセミの秘密 1節 アメリカ中がセミだらけ!? 2節 謎を解くカギは「気温」? 3節 とてつもない時代「氷河時代」
3章 セミの歴史を追って 1節 祖先ゼミの受難 2節 不幸中の幸い「レフュージア」 3節 奇妙な性質のはじまり
4章 素数ゼミの登場 1節 13と17の秘密 2節 「素数ゼミ」の登場 3節 魔法の数字の不思議
5章 そして、現代へ 1節 長い旅の末に 2節 終わりに――「進化」ってなんだろう
執筆者:吉村仁 絵:石原愛彦
本体価格1500円 発行:文藝春秋 126頁 ISBN4-16-367230-3