新型コロナウイルス感染症拡大に伴う授業・期末試験への対応について(教員向け)

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農学部教員各位

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う授業・期末試験への対応について

農学部長 鳥山 優

 学部・大学院の教育および学生指導につきましては,たいへんにお世話になっております。
ご承知の通り,全国的にも,また,静岡県だけを見ても,新型コロナウイルスへの感染者が急増し,その増加の様相は第7波の到来を思わせます。大学内でも,学生の感染が急増しています。学務係では,1人1人の学生の動向を把握しており,その感染のほとんどが大学外におけるマスクなしの飲食等,感染防止に対する意識の低下によるものであることを突き止めております。しかしながら,若い学生たちの自粛・我慢にも限度があると思うので,感染したことについては,あまり責めないでいただきたくお願いいたします。

以下は,今後の授業,試験への対応について記したものです。
少し長い説明となっていますが,最後までお目通しをいただければと思います。

7月に入ってからの感染の急増は,授業の単位・成績の提出に影響がでるという懸念があります。
ここ数日,成績等に関して学生からの問い合わせが急増しています。学生には,発熱・風邪症状・体調不良の際は,絶対に大学に出てこないように連絡してあります。

しかしながら,単位が心配な学生が無理して出席するケースが見られます。そのため,新型コロナウイルス感染に関わる欠席によって,単位取得及び成績に影響がでないようにする旨,学生には伝えてあります。授業担当の先生方には,現在の状況をご理解いただき,大学が認めた欠席があった場合,単位や成績を出す際に,学生が不利にならないような措置を講じていただくことを強くお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症による「欠席扱いしない措置」は,保健センターに登録して初めて有効となり,復帰の際は,保健センターに経過観察表を提出する必要があります。また,7月1日の全学の関係会議において,新型コロナウイルスに感染し,保健センターから経過観察が必要とされた学生については,自身が欠席した授業の担当教員に連絡を取ることに決定されました。

そのような連絡がきた場合は,授業の代替となる課題等の提供,さらに,欠席が試験に重なった場合は,追試験,レポート課題等,代替の評価法を採用してください。なお,学生が虚偽の申告をしてきているかどうかについては,学務係に問い合わせていただければ,学務係は保健センターへ報告のあった学生のリストを保持していますので,すぐにお答えできます。

次に,試験等の評価を決めるための授業回を欠席した学生がいた場合に関するお願いです。その場合は,上記のように,代替の課題あるいは追試験等,先生方のご判断で適切な方法を選択していただければと思います。その際,学生には十分な準備・実施期間を設けてください

先生からみれば1つの授業ですが,学生からすれば,保健センターから出席停止を命じられている間の授業数は多大で,さらに,発熱等,症状が重く出た場合は,通常の生活に戻るにはかなりの時間がかかります。なお,新型コロナウイルス感染症で陽性判定がなされた場合,発症日を0日として10日間以上の自宅療養が義務となります。この登校停止が試験期間にかかれば,ほぼすべての試験を受験できなくなります。さらに,罹患者によっては,生活に支障が生じる後遺症が2ヵ月以上続くケースも見られます。そのような中,短い時間で課題を提出するのは困難です。メール等で学生の状況を把握しつつ,追試験の期間,あるいは,レポート課題の提出日等は,かなりの余裕をもって(たとえば9月に入ってから),実施していただくことをお願いいたします。

その場合,成績の提出期限を越えることになります。その時は,該当する学生のみ「その他(X)」評価として提出し,他の,評価が可能な学生については,提出期限を守って提出してください。さらに,「その他(X)」で提出した学生については,評価できる状況になりましたら速やかに評価し,成績訂正用紙(学務係で準備されています)を用いて,提出をお願いします。ある程度まとまってから提出する必要はなく,1名ずつバラバラに提出してもかまいません。

最後に,このような感染拡大の状況下で,教職員側の健康管理面にも細心の注意を払っていただければと思います。授業に加えて,学生実験等,学生の近くで実施する必要がある授業科目については,先生方のご判断,そして,必要に応じてTAの意向も取り入れた形で,対面式授業の可否についてご検討いただければと思います。現段階で,感染者・体調不良者・濃厚接触者等の感染源となりうる学生を学内に入れないという水際対策に力を入れているところですが,それも万全とは言えません。そのような状況下で,教える側の立場のご判断も尊重する必要があると思っております。今年度につきましては,オンライン・オンデマンド授業の回数については,特に制約はありません。必要に応じて,対面式授業を中止する等の措置を取っていただければと思います。

以上の件につきまして,よろしくお願い申し上げます。