吉田 信行 准教授 の研究グループが、株式会社大阪ソーダとの共同研究で発見した『NMN乳酸菌』が、日経トレンディ6月号「次のトレンド特集」で注目のキーワードとして選出されています。
『NMN乳酸菌』は、若返り効果で注目されている「ニコチンアミドモノヌクレオチド(以下、NMN)」を生産する乳酸菌。
NMNはマウスに投与すると若返りの効果があったことから一躍注目され、免疫力の向上・アルツハイマー病やパーキンソン症改善効果も期待されていますが、工業的に効率よく生産することが難しく、NMNを含むサプリメント等はいずれもかなり高価なものとなっています。
そこで吉田准教授らは、NMNの高効率な微生物生産プロセスの構築を目指し、NMNを生産する乳酸菌の探索を開始。
フルクトバシラス属の乳酸菌がNMNを菌体内外に生産することを発見しました。
乳酸菌は安全であることから、そのまま菌体を製剤とすることができ、NMNのニュートラシューティカルズ*1効果と共に、乳酸菌のプロバイオティクス*2効果も期待できます。
健康効果が高い『NMN乳酸菌』を求めやすい価格で製品化できるよう、開発が進んでいます。
*1:ニュートラシューティカル
Nutrition(栄養)とPharmaceuticals(医薬品)から作られた言葉。人々の日々の健康維持に有用である科学的根拠をもつ食品・飲料を指す。
*2:プロバイオティクス効果
腸内細菌叢のバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物菌体(特に乳酸菌)