faculty/ 1月 23, 2024/ staff

准教授 鳴海哲夫 Tetsuo Narumi
静岡大学 浜松キャンパス
(教員室)工学部4号館309
号室
(実験室)工学部4号館302号室
Tel & Fax: 053-478-1198
E-mail: narumi.tetsuo[at]shizuoka.ac.jp
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研究キーワード
ペプチド / ペプチドミメティック / 生物学的等価体 / 含窒素複素環式カルベン / HBV / HCV / HIV / ケージド化合物  

研究内容
1)ペプチド・タンパク質の主鎖改変を基盤とする創薬科学
次世代医薬モダリティとして注目される中分子ペプチドの物性改良と配座制御を実現する分子技術の開発は、ペプチド創薬において最優先で推進すべき課題です。私たちは、ペプチドの主鎖骨格(ペプチド結合)に着目し、合成化学・計算化学に立脚した主鎖改変技術を駆使して、中分子ペプチドの機能改変や構造制御を指向したペプチドに似て非なる化合物(ペプチドミメティック)を開発し、これらを基盤とする創薬研究に取り組んでいます。
2)難治性疾患を対象とする創薬研究
ウイルス性肝炎の原因であるB型肝炎ウイルス(HBV)やC型肝炎ウイルス(HCV)は、肝細胞に潜む性質を持つウイルスで、放置すると肝硬変や肝がんに進行する重大な感染症を招きます。私たちは、独自に見出した低分子化合物や中分子ペプチドを有機化学的に改変することで、これらウイルス性肝炎の治療薬の開発研究に取り組んでいます。
3)含窒素複素環式カルベン型有機分子触媒(NHC触媒)の開発
NHC触媒はアシルアニオン等価体やホモエノラート等価体などの求核種をはじめ、求電子種であるアシルアゾリウムやラジカルカチオン種など、さまざまな反応活性種を生成できる分子性触媒です。私たちは、創薬研究で培った独自の分子設計技術を活かし、NHC触媒の触媒活性向上や機能開拓に焦点を当てた研究に取り組んでいます。