Lecture

初等学習開発学概論(言語篇)

ことばと教育の関わりには何があるのでしょうか。ことばは何のために存在し、私たちとどのような関係を結んでいるのでしょうか。こうした尽きぬ疑問を意識化し、ことばと教育に対する洞察力を涵養します。授業は複眼的な捉え方への議論を中心とし、履修者との意見交換をしながら展開します。言語的な事象が社会環境にどう寄与するかの「過程」を考察します。(学士課程1年次)

 

学校日本語教育論

公教育現場において日本語を非主言語として学習する者に対する教育の在り方を考えていきます。主たる対象言語は日本語ですが、母語教育・外国語教育・継承語教育をはじめとする様々な「言語教育」においての基本的な理念と理論と実践を取り上げ、ことばの教育とは何かを考察していきます。授業では履修者同士の意見交換・議論を行い、多様な言語教育・言語支援体験を通して「参加型教育活動」の意義を生態学の観点から問い直します。既存の見方・捉え方・考え方への批判的思考力も高めます。(学士課程2年次)

 

言語活動研究

「ことばの力は環境全体の力」という生態学的言語論を背景として、ことばをめぐる事象に対する分析を行います。普段意識することのないことばの意味、仕組み、働きを取り上げて、それらに対する理論構築を試みていきます。「何が起こっているのか」という過程を言語を使って記述・説明するという「過程分析」を通して、改めてことばの存在意義を考えます。答えを出すのではなく問いを立てることの大切さを涵養するのが目標です。留学生・日本人学生との共修授業です。(学士課程3年次)

 

対話的な学びと言語活動

深い学びの根幹に主体的運用と対話的相互作用に関わることばがあるということの意味を、福祉・倫理・環境についての生態学的妥当性から検討し、激変する現代社会における教育課題への対応を考えます。ことばの教育的貢献機能の根拠と背景、特に良質な学習環境を構築する上での「対話」の働きを考察しながら、教育目標(SDGs)としての生態学的多様性・均衡性・持続可能性についての理解も深めていきます。(修士課程2年次)