2023年11月11日開催の経営情報学会2023年全国研究発表大会で遠藤研究室の学生6名が発表しました。(urlは、2024年1月31日にJ-Stageに掲載された予稿論文です)
【ポスターセッションでの発表5名】(写真)
加藤里子・遠藤正之「飲料自動販売機の設置場所と価格からみるマーケティングの考察」[URL]
森井穂・遠藤正之「 公共交通機関におけるキャッシュレス決済の形態に関する一考察」[URL]
桑原麻夏・遠藤正之「高齢者におけるキャッシュレス決済の利用調査とコード決済普及に関する一考察」[URL]
高橋萌映・遠藤正之「 地方公共団体におけるキャッシュレス化についての現状の調査とその促進のための考察」[URL]
水谷悠人・遠藤正之「長期投資を中心とした金融投資に対する大学生の意識調査とその分析」[URL]
【学生セッションでの発表1名】
今村健人・遠藤正之「金融DX先進事例に見る特徴と金融機関への示唆」[URL]
金融情報システムセンター(FISC)で講演(2023年11月9日)
2023年11月9日に金融情報システムセンター(FISC)で「金融DXの動向と金融機関の取組みについて」というテーマ名で80分の講演(会場+オンライン)を行いました。金融情報システムセンターは、わが国の大多数の金融機関、保険会社、証券会社に加え、コンピュータメーカーやシステムインテグレーターが参加している、金融情報システムに関して調査研究を行う公益財団法人です。
概要は以下の通りです。
1.FinTech、DX、そして金融DX
2.Embedded Finance(組込み型金融)
3.地銀発デジタルバンク
4.金融サービス仲介業の活用
5.銀行勘定系システム更改の本格化
6.銀行小口送金の無料化
7.デジタル給与解禁
8.ステーブルコイン
9.金融機関に求められるもの
10.全銀システム障害と金融DX
https://www.fisc.or.jp/sysaud/event/000507.php
全銀システム障害関連で、多数メディアでコメント
10月10日から11日にかけて発生した全銀システム障害に関して、多くのメディアでコメントをしました。
1.2023年10月10日(火)テレビ東京WBS(ワールドビジネスサテライト)冒頭テーマ「なぜ?三菱UFJ銀など11の金融機関で一斉にシステム障害」でコメントの録画が放映
2.2023年10月11日(水)朝日新聞朝刊3面「児童手当にも影響、全銀ネット障害」でのコメント「二重に振り込んでしまった人や、着金が間に合わずに費用が発生してしまった人への対処が重要になる」
3.2023年10月11日(水)Bloomberg配信記事「全銀ネット、12日朝からの復旧目指す-経済への影響拡大懸念も」でのコメント「全銀システムに対する信頼感の喪失はあった。障害が長引けば社会経済に大きな影響がある」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-10/S2C6DRDWX2PU01
4.2023年10月12日(木)朝日新聞朝刊3面「改修難航、手作業で送金 学費・給料も影響 全銀ネット障害2日」でのコメント「「本番に近い環境でテストを行っていたか疑問だ」
5.2023年10月12日(木)毎日新聞朝刊2面「鉄壁はどう崩れたか 全銀システム、機器更新の落とし穴…障害続く」でのコメント「障害の発生は仕方がない。重要なのはその後の対応だ」「今回の更新を一般の人たちは知らなかった。どこの銀行が対象かがわかっていれば、急ぎの振り込みを事前に済ますなどの対応もできただろう。今後は更新作業の日程などを開示した方が良いのではないか」
6.2023年10月13日(金)静岡新聞朝刊8面「更新に課題 検証必須-全銀ネット復旧」でのコメント「本番に近い環境で試験ができていたかどうかが今後の検証のポイントとなる」
7.2023年10月13日(金)ABEMA Prime「同じ危機あと23回?全銀ネット障害なぜ発生」にゲストとして出演
https://www.youtube.com/watch?v=q3-ckMpSDAE
https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p5209
8.2023年10月13日(金)ダイヤモンドオンライン「全銀システムの送金障害、またも突きつけられた金融業界とITベンダー「積年の課題」」でのコメント「今回の更改の際に、メインフレームと仮想化技術に精通したエンジニアを集めるのが難しかったのではないか」「本番データがない中で、机上でテストを行うのは難易度が高く、ここでも経験とスキルが豊富なエンジニアが必要だった」
https://diamond.jp/articles/-/330647 (有料記事部分に掲載)
9.2023年10月11日(水)読売テレビ「朝生ワイドす・またん!」「ゆうちょ銀行、全銀ネットでシステム障害 」
10.2023年10月16日(月)日経フィナンシャル「AI活用でリスク想定を 情報開示の強化も必要 再考 全銀システム①静岡大学 遠藤正之教授に聞く」インタビュー記事(有料会員向け)
https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB130ZK0T11C23A0000000
11.2023年10月19日(木) 時事通信社「デジタル化に伴うシステム障害の頻発=銀行界に厳しい視線」 (有料配信)でのコメント「ITの進歩がありつつも、過去のレガシーシステムを維持しなければならず、運用保守のコスト負 担増や開発生産性に制約がある」「組織や経営者の意識改善 は可能であり、この実現が金融全体のデジタル・トランスフォーメーション(DX)につながるだろう」
12.2023年10月19日(木)読売新聞9面「全銀ネットが謝罪、更新ソフトに不具合 」でのコメント
「障害の発生から1週間がたつのに、原因究明に関する対応にスピード感がない。全銀ネットがシステム会社に依存している姿も浮き彫りになった」
13.週刊金融財政事情2023年10月31日号「初の全銀システム障害、一筋縄ではいかない補償対応」でのコメント「そうした(更改の準備段階でテーブルが正常化を検証する)ステップがなかったとしたら問題だ」
14.財界2023年12/6号「NTTデータグループ・本間洋の「”つくる力“と”つなぐ力”の融合を」」 でのコメント 「金融機関が全責任を負った上で、ベンダーにも求償することはあるかもしれないが、他のシステム障害も含めて、対外的には金融機関に全責任がある」「次期全銀システムでのオープン化も見据えた改革の中で発生した障害であるという視点が必要。大きな改革の初回は何らかのトラブルが出ることが多い。その意識がやや希薄だったのではないか。今後もシステムの組み換えが起こると障害が発生することは予想されるが、新技術の取込ではそのようなチャレンジは必要であり、過度に障害を責めると、かえって保守的な発想から抜け出せなくなる」
https://www.zaikai.jp/articles/detail/3381/2/1/1
【大学の広報記事への掲載】
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154870
日本技術士会情報工学部会(情報処理学会CPDコラボ)ワークショップに登壇
2023年3月25日(土)、日本技術士会情報工学部会(情報処理学会CPDコラボ)のワークショップに登壇しました。
90分間金融DXについて講義し、その後、150分間でグループ討議で、金融機関/金融システムに対するユーザー目線での改革案を発表していただきました。
金融商品の分かりにくさを改善する仕組みや、認知症を考慮した金融取引のあり方等、技術士の皆さんならではの議論や提案が行われ、大変有意義なワークショップとなりました。https://www.engineer.or.jp/c_dpt/infoeng/topics/007/007646.html
2023年3月卒業生の送別会
2023年3月11日(土)、卒業する4年生4人の送別会を浜松市内のレストランで行いました(写真1枚目)。研究室の3,4年生が対面で揃うのは最初で最後の機会でしたが、美味しい料理で楽しいひと時をすごすことができました。4年生の皆さん、卒業後の活躍を祈念しています。
その後、3月23日(木)学位伝達式で最後のお別れの記念写真を撮りました(写真2枚目)。
第4回金融DXフォーラムで基調講演しWebメディアに掲載
2023年1月18日の第4回金融DXフォーラムで基調講演を行いました。またインタビュー記事が掲載されました。2022年6月発刊の「金融DX、銀行は生き残れるのか」(光文社新書)著者として採り上げられたものです。
1.2023年1月18日「金融DX、銀行は生き残れるのか」第4回金融DXフォーラム(日本ビジネスプレス主催)(基調講演 2023年4月5日に動画と講演全文抄録が記事として公開)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73655
2.2023年1月31日「『金融DX、銀行は生き残れるのか』の著者が語る金融DX成功の鍵」(日本ビジネスプレスのWebメディア)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73507
4年生卒業研究中間発表と3年生の学会発表
1.2022年11月10日(木)9時~10時に、4年生4名の卒業研究中間発表を行い、それぞれの副査の先生から質疑やアドバイスをいただきました(オンライン8分程度発表、6分程度質疑)。
テーマは以下です。
「外国為替のバイナリーオプション取引でのプロスペクト理論の適用」
「経費精算システムのデジタル化に置ける必要要素の調査・考察」
「PayPayの手数料有料化による加盟店の継続意思の調査と考察」
「ロボアドバイザーを用いた資産運用普及のための戦略の考察」
2.2022年11月12日(土)10時~11時15分に、4年生1名と3年生4名が経営情報学会でポスター発表(オンライン参加)を行い、司会の先生や参加の先生から質疑に加え、多くの励ましとアドバイスをいただきました。(5分発表、10分質疑)(写真)。
テーマは以下です。
「外国為替のバイナリーオプション取引でのプロスペクト理論の適用」(4年生)
「地域金融機関の地域貢献形態の比較研究」
「リスクマネジメント戦略の6観点からみた障害対策の重要観点の考察」
「ロボアドバイザー投資を提供しているFinTech企業の経営戦略」
「路線バス事業者におけるQRコード決済導入についての現状と考察」
どちらのイベントも、学生の皆さんのこれまでの研究の成果をしっかり発表することができ、更なる研究の進展へのモチベーションを高めることができました。質疑やアドバイスをいただいた先生方に感謝申し上げます。
研究室学生の集合写真
2022年11月9日(水)に4年生の卒業写真用に研究室の集合写真を撮影しました(前列が4年生、後列が遠藤と3年生)。通常のゼミはオンラインで行っており、7月の歓迎会から久しぶりにリアルでほぼ全員が集合しました。4年生は翌日に卒業研究中間発表があり、3年生は12日(土)に経営情報学会2022年全国研究発表大会でのポスター発表を行います。
日本情報経営学会でデジタルバンクに関して発表
2022年11月6日(日)に日本情報経営学会第84回全国大会(オンライン開催)で、「デジタルバンクの経営戦略及びIT戦略の考察」というテーマ名で発表しました。2021年5月に開業したみんなの銀行と2022年1月開業のUI銀行を比較して論じたものです。地方銀行系でスマホに特化したユーザーインターフェースという共通点がある一方、対象顧客層が異なり、システムの構築も大きく異なっていることを説明し、収益化が課題であることを示しました。
「銀行は生き残れるのか – 識者と語るデジタルバンクの可能性」
NTTデータさんのオウンドメディアOctoKnotに対談記事「銀行は生き残れるのか – 識者と語るデジタルバンクの可能性」が掲載されました。近著「金融DX、銀行は生き残れるのか」の第6章をさらに発展させ、デジタルバンク2社とインターネット専業銀行の比較やメタバース等について、有意義なディスカッションができました(2022年8月12日実施、9月30日掲載)。
https://8knot.nttdata.com/trend/4143425