論文アクセプト・公開:Chem. Eur. J.

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糖質加水分解酵素ファミリー92(GH92)α-1,2-マンノシダーゼ の反応機構と立体構造解析の論文が 欧州化学雑誌 Chemistry – A European Journal にアクセプトされ、オンライン公開されました!
オーストリア・ウィーン大学 Max F. Perutz Laboratories の Santiago Alonso-Gil 博士との共同研究第2弾です。

GH92 α-1,2-マンノシダーゼ は腸内細菌や肺炎レンサ球菌から見出されており、宿主動物や酵母の糖タンパク質のN型糖鎖の分解に関与する酵素です。複数種類の酵素の立体構造が既に明らかにされていましたが、提唱されていた加水分解反応における基質のコンフォメーション変化(conformational itinerary)に疑問が持たれていました。提唱されていたメカニズムと異なることを量子力学的計算によって明らかにし、実際にX線結晶構造解析によって立証しました。この際、チェコの共同研究チームに化学合成してもらった基質を模倣した阻害剤C-グリコシドを使用しています。

題名:Unlocking the hydrolytic mechanism of GH92 α-1,2-mannosidases: computation inspires using C-glycosides as Michaelis complex mimics

著者名:Santiago Alonso-Gil*, Kamil Parkan, Jakub Kaminský, Radek Pohl, Takatsugu Miyazaki*

URL:https://doi.org/10.1002/chem.202200148