論文掲載:Essays in Biochemistry

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宮崎が書いた総説がPortland Press発刊のEssays in BiochemistryのCAZymes特集号に掲載されました。

グルコースがα結合で連なったオリゴ糖・多糖(α-グルカン)は自然界に様々なところで見られ、植物が作る澱粉が最も有名です。澱粉はα-1,4結合とα-1,6結合からなりますが、バクテリアや真菌はそれと結合様式が異なる多糖(デキストラン、α-1,3-グルカンなど)を菌体外に作ります。澱粉を分解する酵素(α-アミラーゼ、β-アミラーゼなど)に比べ、微生物の菌体外α-グルカンを分解する酵素の研究例は多くありません。しかし、ここ10年くらいで種類も増えて立体構造の報告も増えてきたので、特に微生物α-グルカンに見られるα-1,6, α-1,2, α-1,3結合を加水分解する酵素の発見から現在に至るまでの世界中の研究を総説としてまとめました。当研究室で発見されたα-1,2-グルコシダーゼα-1,3-グルコシダーゼについても触れています。

題名:Glycoside hydrolases active on microbial exopolysaccharide α-glucans: structures and function

雑誌名・巻・ページ:Essays in Biochemistry 67 (3), 505–520 (2023)

著者名:Takatsugu Miyazaki*

URL:https://doi.org/10.1042/EBC20220219

 

2023.4.26追記

ユサコ株式会社さんの国内研究者論文の紹介ページに日本語抄録を掲載していただきました。

https://www.usaco.co.jp/article/detail.html?itemid=1945&dispmid=610