論文掲載:FEBS J./プレスリリース

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昨年度博士課程を修了した中村君(博士(農学))と一昨年度修士課程を修了した倉田君が関わった、土壌細菌Flavobacterium johnsoniaeから見出された糖質加水分解酵素ファミリー97(GH97)に属するグルコデキストラナーゼ(FjGH97A, EC 3.2.1.70)の立体構造と変異体解析の論文が FEBS Journal にアクセプトされ、先日オンライン公開されました!

中村君の博士課程のテーマである乳酸菌Leuconostoc citreumの菌体外多糖(多分岐デキストラン)を対象とするF. johnsoniae の多糖資化機構から派生したテーマであり、大部分の実験を倉田君が、追加実験と論文執筆を中村君が担当しました(2人は共同筆頭著者です)。

FjGH97Aと腸内細菌Bacteroides thetaiotaomicronが有する澱粉資化機構に関わるグルコアミラーゼ(SusB)とはアミノ酸配列相同性が約70%と高いですが、前者はイソマルトオリゴ糖のα-1,6結合に特異性が高く、後者はマルトオリゴ糖のα-1,4結合に特異性が高い酵素です。
基質特異性に重要なアミノ酸残基を立体構造と変異体解析によって同定しました。

詳しい研究内容については本学のプレスリリースと論文をご覧ください。

 

題名: Structural  insights into α-(1→6)-linkage preference of GH97 glucodextranase from Flavobacterium  johnsoniae

著者名:Shuntaro Nakamura†, Rikuya Kurata†, Takatsugu Miyazaki*
equally contributed

URL:https://doi.org/10.1111/febs.17139

(静大と出版社の契約により、オープンアクセスとなっています)