KANSHIKEN研究概要

■ 研究室の理念

漢語使者研究室(漢使研)は、漢語の歴史的展開、地域方言の形成過程、そして口承文化・無形文化遺産の伝承に関する総合的研究を行う拠点として設立されました。 言語資料・語り資料・地域文化の三領域を横断し、学術研究と地域協働を結びつけることを目的としています。

■ 主な研究領域

1. 漢語史・文献資料研究

古代から近現代に至る漢語の変遷を、文献資料・語彙史・音韻史の観点から分析します。 特に、語彙の伝播、音韻の変化、書記体系の地域差に注目し、歴史的背景と社会的要因を総合的に考察します。

2. 地域方言・移民言語の研究

中国語方言(とくに湖南省平江方言)を中心に、音声資料の収集・記述・分析を行います。 移民コミュニティにおける言語変容、世代間の言語継承、地域社会における多言語実践にも焦点を当てています。

3. 口承文化・無形文化遺産の記録と研究

童謡、影絵劇(影戏)、灯戏、葬儀歌、語り物など、地域に根ざした口承文化を対象に、 聞き書き・映像記録・語りの分析を通して、その構造・語り技法・文化的意味を明らかにします。

4. 地域連携・教育プログラムの開発

地域住民・学校・自治体と協働し、方言・語り文化を活用した教育プログラムを開発しています。 公開講座、語りワークショップ、学生プロジェクトなどを通じて、地域文化の継承と学術的支援を行っています。

■ 研究方法

  • 音声・映像資料の収集とアーカイブ化
  • ELAN等を用いた精密な言語記述
  • 文献資料の比較分析
  • フィールドワーク(聞き書き・参与観察)
  • デジタル人文学的手法(データベース構築・AI活用)

■ 研究室の目標

漢語史・方言研究・口承文化研究を統合し、 「地域の声を記録し、未来へつなぐ研究室」として、 学内外の研究者・学生・地域社会とともに新しい知の創出をめざします。