research

研究内容

・光線力学的療法の基礎研究

光を使った低侵襲ながん治療法:光線力学的療法の基礎研究を行っています。光線力学的療法は、手術を行わずに、副作用がほとんどなく、がんを治療する技術です。そこでは、光増感剤と呼ばれる薬剤が使われます。光増感剤は、光が照射された場合だけ作用するので、副作用がありません。光増感剤の開発が化学の研究者が貢献できる分野です。

(1)酸素に依存しない光増感剤の開発:従来の光線力学的療法は、活性酸素でがん細胞を攻撃していますが、がんは、酸素濃度が低い場合が多く、治療効果が限定的になる場合があります。そこで、酸素がなくても治療効果を維持できる光増感剤を開発しています。

(2)さらに、光増感剤の活性を外部環境で制御することにより、がん選択的に作用する薬剤開発を目指しています。例えば、がん組織内は解糖系が亢進しているために正常組織に比べて酸性度が高くなっています。そこで、pHに応答して活性制御可能な光増感剤は、がん選択的に働く可能性があります。

(3)DNAをターゲットにした光増感剤の開発:DNAをターゲットにした光増感剤が完成すれば、より少ない光増感剤の投与で、より安全にがん細胞を死滅できる可能性があります。