電子線に弱い樹脂を使用した場合、樹脂が気化して周囲の検出器などを汚して感度を悪くすることがあります。
もちろん弱い樹脂が必要なこともありますので、ここでは編集者の樹脂に関する勝手なイメージなどについて紹介したいと思います。
ペトロポキシ(新ペトロポキシ154)
岩石研磨用に使用されることの多い樹脂。
二液性のエポキシ樹脂で比較的電子線に強いです。
熱を加えると粘性が下がったのちに硬化します。
ペトロポキシに包埋された試料の回収は困難です。
ボンドE
ホームセンターに売ってます。
これも二液性のエポキシ樹脂で比較的電子線でも大丈夫(だと思老います)。
熱を加えると粘性が下がったのちに硬化します。
これも、包埋された試料の回収は困難です。
以前、ラマン分光でYAGレーザーを当てたら穴が開きました。
Pレジン
3液性のポリエステル系の樹脂で、
シアノボンド
PMCワックス
アクリルモノマー
エジンバラ大学のページで、エポキシ系樹脂の粘性や電子線に対する強さなどをまとめているサイトです。日本では手に入りにくいものもあるかもしれませんが、参考になるかと思います。
https://www.ed.ac.uk/geosciences/about/facilities/all/ionprobe/instrument-capabilities-and-sample-requirements/specimen-requirements/epoxy-resins
※ このページは編集者の偏見も含んだページになっています。
誤っている箇所もあると思いますので、ご意見、ご指摘を下記までいただければと思います。
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