15kV 10nA ビーム径5umにおけるNaの特性X線強度の時間変化

Astimex MINM25-53 に含まれているNaを含む試料(Albite, Obsidianを除く)を用い,下記の条件でNaの特性X線の時間変化を検証します

分析条件
使用する装置名     JEOL JXA-iSP100
加速電圧        15kV
照射電流        10nA
照射時間        60秒
ビーム径        0mm、5 mm

分析試料

Jadeite(ヒスイ輝石 : NaAlSi2O6
化学組成(WT%)  O46.49, Na10.54, Al11.74, Si27.63, Ca1.54, Fe1.01

Kaersutite(ケルスート閃石 : Ca2Na(Mg,Fe)4TiSi6Al2O22(OH)2
化学組成(WT%)  H0.22, O42.83, Na1.81, Mg7.57, Al6.54, Si18.74, K0.97, Ca8.26, Ti3.02, Mn0.14, Fe9.51

Plagioclase(斜長石 : (Ca,Na)Al(Al,Si)Si2O8
化学組成(WT%)  O47.08, Na3.23, Mg0.08, Al15.10, Si25.34, K0.34, Ca8.43, Ti0.04, Fe0.29, Sr0.07, Ba0.01

Sanidine(サニディン(アルカリ長石) : KAlSi3O8
化学組成(WT%)  O46.28, Na2.23, Al9.93, Si30.23, K10.05, Fe0.14, Ba0.98

Tugtupite(トゥグトゥプ石 : Na4BeAlSi4O12Cl)
化学組成(WT%)  Be1.93, O41.05, Na19.66, Al5.77, Si24.02, Cl7.58

 

Naの特性X線強度の時間変化


図 各鉱物に対して15kV10nAの条件でビームを照射した時のNaの特性X線強度変化(縦軸は強度、横軸は時間)
強度は、開始5秒間の平均強度を1とした時の強度を示す。また、各データ点は前後5秒で平滑化処理したものである
図中のSpotはビーム径0mmでピントを合わせて分析した結果を示す。またA5はビーム径を5mmで照射して分析した結果を示す

 

スポットで当ててもNaの特性X線強度が変化しない鉱物もありますが、一方でtugtupiteは15kV10nAビーム径5mmの条件でも5%ほど減少しています
(KaersutiteやSanidineはNa含有量が少ないため参考程度に)

標準試料登録の条件として15kV10nAビーム径5mmを採用していますが、tugtupiteのように試料によっては気を付けなければいけないものも存在します