花崗岩薄片のラージエリアEDXマッピングとモード測定(光学顕微鏡)の比較

相検索の結果と相同定

EDXマッピングの条件および得られた像に関しては 「花崗岩(トーナル岩)のマッピング像」を見てください
相検索と相同定のやり方については、 「EDXマッピングとモード測定」を見てください

表1 相検索の結果と(手動で)同定した相

相検索した結果について同定した結果が上の表1です。

Unassighned pixelsとされ、分類不可とされたピクセルは約16%ありました
Unassighned pixelsは粒界に分布することが多いみたいです。(下図参照)


上図 後方散乱電子像
下図 Unassighned pixelsの分布

光学顕微鏡のモード測定との比較

まずは、光学顕微鏡を用いたモード測定の結果を表2にしめします。
表2は2018年度に滋賀大学教育学部を卒業した鬼木大地さんが卒業論文で行ったモード測定です。

表2 光学顕微鏡によるモード測定

次に表1のピクセル数と表2の観察点数をそれぞれの鉱物に対して比較してみます
EDXマッピングについては未同定相(約16%)とスライドガラス、樹脂、未同定を外した全体を100として計算しています

表3 EDXマッピングと光学顕微鏡のモード測定結果の比較