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抗菌ペプチド・マガイニン2のポア形成の初期過程のメカニズム

Moynulさん達の「抗菌ペプチド・マガイニン2のポア形成の初期過程のメカニズム」の論文がアメリカ化学会のLangmuirに掲載されました (Langmuir, 34, 3349-3362, 2018)  [Abstract]。この論文では、まず外側と内側の単分子膜中の脂質分子の非対称的な分布に基づく非対称的な脂質のパッキングを持つ巨大リポソーム(GUV)の構築法を開発しました。次に、その非対称的な脂質のパッキングがマガイニン2のポア形成の速度定数に大きな効果をもたらすことを見出しました。また、マガイニン2のポア形成の定量的な理論を構築し、それが実験結果を良く説明することを示しています。さらに、脂質分子の二分子層膜横断の速度とマガイニン2が誘起するポア形成の相関についても記載されています。