第47回死生学カフェ
第47回死生学カフェ(オンライン第17回)
テーマ:石田龍之介とともにレーゾンデートルを探求する
日時: 4月22日(土)15:00~18:00
受付時間:14:40~14:55(Zoom アクセス)
参加費: 無料
募集人数:先着36 名(募集人数に達し次第、締め切ります。)
参加資格: 死生学カフェの理念と方針に賛同される方
(facebook で「死生学カフェで大切にしたいこと」をご覧ください。)
申込み先: こくちーず「第47回死生学カフェ(オンライン第17回
https://www.kokuchpro.com/…/9640171f5f87cb7633f960c422…/
問合せ先:shiseigakucafe@gmail.com
こんにちは、代表の竹之内裕文です。
次回の死生学カフェの案内です♪
今回はまったく新しい企画です!
ある高校生が書き遺した文章をともに読み、対話を試みます。その文章は題して『レーゾンデートル』、自らが存在する(生きる)理由・意味を探求する未完の小説です。
高校生の名前は石田龍之介。1年前の3月19日に18歳でこの世界を旅立ちました。急性出血性白質脳炎という病気のため入院し、その五日後に脳死状態となりました。その時のことを、龍之介君のお母さん、裕子さんは次のように書き留めておられます。すこし長くなりますが、引用します。
こうして、私自身も生死を彷徨う感覚のなか、高校へ卒業証書を受け取りに行った時のことです。卒業証書やアルバムの入った段ボール箱の中に、一番上に積まれたピンクのファイルがありました。何気なく手に取ったそのファイルには、一番前に綴られた、見慣れた丸い文字で書かれた作文がありました。
『「後悔先に立たず」の先にあるもの』
それは、機械音だけがただ静かに鳴り響く病室で、息子の胸に顔を押し当て、何度も何度も謝ることしかできなかった私に、ふと息子から声を掛けられた瞬間でした。どこか遠くへ行ってしまった息子が、すぐそばにいて、温かいぬくもりを感じた、そんな不思議な感覚です。
そこから私は、龍之介を探す旅を始めます。
まるで、息子に急き立てられて、突き動かされているかのように。
急いで、急いで、急いで。
文芸部で書いた小説、パソコンのホルダー、USBデータ、携帯の書き留めアプリ、部屋の隅にあった段ボール箱に無造作に入れられた紙の山……。
(石田龍之介『レーゾンデートル』はじめに)
こうして1冊の本ができあがりました。それが『レーゾンデートル』(自費出版)です。今回の死生学カフェでは、この未完の作品をめぐり、対話的探究を試みます。遺作の最後のページと「あとがきもどき」を読んだうえで当日のカフェへご参加ください。石田龍之介のレーゾンデートル(存在理由)について、あなたご自身のレーゾンデートルについて、あなたの思いや考えを言葉にしてみませんか。他の参加者の異なる受けとめ方に耳を傾けてみませんか。
なお死生学カフェ終了後の交流会(18:30~)では、石田龍之介の別の2作品、『再死』と「参 ヒューマンズ・レフュジア」(『雨に打たれて、心打たれて』所収)について、思い思いの飲み物を手にしながら、自由に語り合います。
これらのテキストは、石田裕子さんのNOTEから入手できます。以下にリンクを貼っておきますので、一読のうえご参加ください。
レーゾンデートル ― 存在理由 ―|りゅう2 https://note.com/ryunon1114/n/n2ee60dac93dd
「あとがきもどき」
外伝 戦争について|りゅう2 https://note.com/ryunon1114/n/nf4413dc94605
【短編小説】「再死」|りゅう2 https://note.com/ryunon1114/n/n9d73c48d46e3
【短編小説】ヒューマンズ・レフュジア|りゅう2 https://note.com/ryunon1114/n/nf25493afa32d
18歳の多感な青年の思索の跡を辿り、彼が投げ込む渾身の直球をしっかりとキャッチして、対話的探究に乗り出しましょう。お一人おひとりとの出会いと対話を心待ちにしています。