パスポートとクレジットカードを2枚

忘れがちなので、ここに書いておこう。

学生さんと海外に地質調査や学会に行くことがあります。その際、前もって持っておくと良いものに、パスポートとクレジットカードがあります。

パスポートは10年有効のものを作っておくと良いです。お金も時間もかかるのですが、持っていて良いものでしょう。

クレジットカードは、「自動的に海外傷害保険が付帯する」カードであることが重要です。海外で怪我をしたり病気になって病院に行く時に、日本語や英語が通じる病院を紹介してくれたり、その場で料金を払わなくてもよかったり(後で返金されたり)します。不思議なことに、この旅行保険に関しては大学の研究費からは支出できません。カツカツの旅費で出張していますから、保険にお金を払いたくありません。

保護者のカードの家族会員になっている場合は、それを使わせてもらいましょう。持っていない場合、私が学生さんに勧めたのは三菱のカードです。在学中は年会費無料です。これは海外傷害保険が付帯します。他の学生さんが勧めてくれたのは、三井住友のナンバーレスカードです。これも年会費無料で、海外傷害保険が付帯します。おすすめは、三井住友でVISAカードを、三菱のカードでMasterカードを作るのが良いと思います。海外旅行に出かけたり、航空券を買ったりするときは、前もってカード会社に旅程を教えておくと良いです。特に、三菱や住友のカードはガードが厳しいようで、よく不正利用と勘違いされて止まります。不便ですが、仕方ないでしょう。カードの機能が止まってしまうと困ります。止まったときは、カード会社に電話しないと使えません。

カードを作るときにポイントをゲットできる方法があります。時間があれば、それを調べてより条件の良いポイントを得る方法で作るのが良いでしょう。サイトによっては、なんとかと入れるとポイントを余分に貰えますと言うのがあって、それでそのサイトを作った人自身はポイントを稼ぐのだそうです。

テレビでもよく宣伝していた楽天カードは、私たちが出かける旅行に対して海外傷害保険を付帯しないカードです。そう言うことはハッキリと書かれていないので電話して確認すると、保険が適用されるのは「ツアー旅行」などに限られるようです。注意が必要です。

また、JCBカードは、残念ながら海外で使えるところはほとんどないので勧めません。小さな情報ですが、VISAとMaster のゴールドカードは、帰国時に海外利用した証拠を見せると、帰りの空港で空港宅配便(成田、羽田、関西ではJal abc。Jal abcがない中部空港と羽田第2ではヤマト)が1個500円で利用できます(1つのカードで、1個までです)。カード会社は海外利用の為替手数料(2%程度)で儲けを生むので、こういうサーヴィスをしています。

クレジットカードを使って、外国の普通の銀行のATMから引き出した場合は、帰国してから(帰国前でも良いけど)カード会社に電話をして、「今日振り込むので振り込むべき金額と口座を教えて欲しい」と言えば、いくらいくらですと教えてくれます。ちなみに三菱のカードは三菱の支店からの振り込み手数料が無料(住友は知りません)。次のカードの返済日まで支払わないと、その日までの利子が付くので、早めに返すのがお得です。引き出した日に即日返せば、為替手数料(2%)程度です。出国時に空港で両替するときの手数料よりは低いでしょう。ただし、パリのCDG空港のように、普通の銀行の地味なATMが撤退し、両替商の派手なATM しかないところがあります。大損することもあるので注意して欲しい。テレビのニュースで見るレート(中値)が1ユーロ=160円なのに、185円換算で、しかも1回ごとに2ユーロ、370円の手数料を取るとか、あるんです。苦情があるからでしょう、レートや手数料(コミッション)を表示しますが(そこで止めましょう)、寝ぼけていると、ついついokしてしまう人もいるでしょう。