いつもメルマガをご覧いただき、ありがとうございます。
暑さが続く中にも、秋の虫の声が聞こえ、少しずつ秋の気配が
漂い始めています。旬の食材を取り入れた食事や、よい睡眠で、
心身ともに健やかな秋を迎えられるといいですね。
それでは、今月のメルマガスタートです。
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☆夏季オープンキャンパス動画を公開しています。
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■編集長からのメッセージ
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9/17~18に香川大学で開催される
「第29回学術情報処理研究集会」で、発表してきます。
内容は、今後の情報基盤を支える新たなテクノロジーである
「ハイパーコンバージドインフラ(HCI)」についてです。
今回は発表内容の概略を紹介します。
昨今の大学の情報基盤は、業務支援の枠を超え、
教育・研究活動を根底から支える「ミッションクリティカル」な存在となりました。
学習支援システムや遠隔授業システム、Wi-Fiなどの停止は、
これまでは一部の不便で済んだトラブルが、
今日では大学の運営に直結する大きな問題となります。
このような状況下において、従来型の3Tier構成
(サーバ、SAN、ストレージの分離型アーキテクチャ)の情報基盤は、
その複雑性や運用負荷、拡張性の制約、
運用コストといった課題が顕在化してきました。
さらに、2023年末に発表されたVMware社の
ライセンス体系変更が大学財政に直撃したことは記憶に新しく、
従来構成の維持は技術的にも運用的にもコスト的にも、
もはや得策ではない状況と言えます。
こうした課題に対する有力な選択肢として注目されているのがHCIです。
HCIはサーバ、ストレージ、ネットワーク機能をソフトウェアで統合し、
標準的なx86サーバをノードとして束ね、
HCIクラスタを構成するアーキテクチャです。
拡張も容易で、ノードを追加すれば計算資源とストレージが同時に増強されます。
また、統合管理ツールにより運用はシンプル化され、
これまでサーバやストレージなど分野ごとに
専門知識を要していた運用負担を軽減できます。
国内大学の事例では、サーバ台数や設置スペースを大幅に削減し、
電力コストや人的工数の削減につながった報告もあります。
一方で、HCIは万能ではなく、性能問題の原因切り分けが難しい、
障害時に残存ノードへ負荷が集中する、
必要以上にリソースを拡張してしまうリスクなど、
アーキテクチャ固有の課題も存在します。
また、特定ベンダー製品に依存することで将来の選択肢が狭まる
「ベンダーロックイン」の問題もあります。
大学の情報基盤更改においては、コスト削減や運用効率化といった
表面的なメリットにとどまらず、
長期的な視点から「どのように教育・研究を支えるか」
という本質的な問題を見据える必要があります。
HCIはその解の一つを提示していますが、導入の可否を判断するには、
利点とリスクを冷静に分析することが必要です。
情報基盤はもはや大学の生命線とも言え、その設計と選択は、
教育・研究活動の質そのものを左右します。
今回の発表で様々な大学関係者と今後の情報基盤について議論できればと思います。
本学の次期更改のための仕様検討は既に始まっています。
多角的な視点から検討を進めて参ります。
(永田副センター長)
■WWP便り
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https://wwp.shizuoka.ac.jp
現在のWWPサイトは合計517件です。(直近30日新設サイト:1件)
☆PICK UP!☆
「静岡大学アマチュア無線クラブ」
https://wwp.shizuoka.ac.jp/suarc/
静岡大学能見研究室が開発した超小型衛星が、8月24日、
国際宇宙ステーションに行きました。
きたる9月19日には、そこから宇宙空間へと放出予定とのことです!
浜松キャンパスでは、放出の様子を研究室の学生と共に見届ける
パブリックビューイングが行われるそうです。詳しくはサイトをご覧ください。
■静大TV新着番組
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鮫島編集員が皆様に静大TVの新着おすすめ番組をご紹介いたします!
◇◇高校生 探究・情報ミニ講座 静岡大学情報学部 2025
https://sutv.shizuoka.ac.jp/video/170/3214
11月9日開催予定の高校生 探究・情報コンテストに参加する高校生へのミニ講座です。
高校生 探究・情報コンテストHP
https://wwp.shizuoka.ac.jp/tankyu/
◇◇夏休み子どもサイエンス2025in静岡大学
https://sutv.shizuoka.ac.jp/video/414/3215
子どもたちが様々な実験やキャンパス見学を行いました。
参加者へのインタビューも行っています。
◇◇静岡大学工学部 機械工学科 夏季オープンキャンパス2025年
https://sutv.shizuoka.ac.jp/video/169/3216
工学部・機械工学科の模擬授業や研究室見学等による学科紹介動画です。
他の学部・学科の紹介動画も公開しています。
■クラウド便り
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大学全体のパブリッククラウドサーバ活用台数は122台です。
■イベント実績
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◇◇ISMS・SMS(ITSMS)マネジメント活動
■イベント予定
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◇◇秋季学位記授与式
9月9日(火)浜松地区、10日(水)静岡地区
◇◇秋季入学式
10月2日(木)静岡地区、3日(金)浜松地区
両イベントにて、今年も静大TVで撮影を行います。公開をお楽しみに!
◇◇第29回 学術情報処理研究集会CACN
2025年9月17日(水)・18日(木) 開催校:香川大学
にて、山崎先生と永田先生がそれぞれご発表されます。
1)山崎國弘先生
認証ログを使用した無線AP接続遅延事象の分析手法提案
2)永田正樹先生
従来型3Tier構成の情報基盤からHCIへの移行について一考察
◇◇第16回せいれい看護学会学術集会
https://www.seirei-sons.com/seiconf/seiconf-15786/index.html
9月13日(土)
浜松市 総合病院 聖隷浜松病院 医局管理棟
長谷川センター長と伊藤賢(静岡大学博士課程)が発表します。
1)「病院運営DXの取組について」(口頭)
長谷川孝博 静岡大学・西山病院
伊藤賢 聖隷クリストファー大学・静岡大学
2)「看護現場におけるチーム評価モデルの妥当性確認」(ポスター)
伊藤賢 聖隷クリストファー大学・静岡大学
長谷川孝博 静岡大学
■教員近況
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◇◇山田 宏昭 客員教授
在宅勤務が可能となっている職場環境ですが、
私は頑なにオフィス出社を続けています。
理由は、通勤途中、歩きながら頭を整理してからデスクに向かうと、
非常に効率が良いというルーチンにたどり着いたからです。
最近、ある番組で紹介された書籍によると、歩くことは脳を活性化させるらしく、
考えることを効率的に行うことができるそうです。
歩くことは健康面にも良く、ある研究によると、
1日8000歩を歩くと心疾患の確率が減るという報告もされています。
ただし、ダイエットを期待すると、それほどでもないそうです。
なぜなら、人間はもともと狩猟民族で、食料を求めて1日歩きまわっており、
そこでカロリーをすぐ消費しては本末転倒なので、
非常に効率の良い動きをしているそうです。
世の中、生成AIを含むITの進化により、
人間は脳も体も使う機会が激減し、退化してしまうことを危惧しています。
心身ともに健康を保つため、あえて歩くことを選択してみてはいかがでしょうか。
◇◇塩崎 雅基 客員教授
今年の夏休みは8年ぶりに富士山へ登りました。
2017年に登っていた頃と異なり、入山に4,000円かかります。
入山料のおかげで登山道も空いておりスムーズに頂上まで登ることができました。
頂上で食べるカップラーメンとポテトチップスは、
登った人にしか味わえない特別な体験です。
久しぶりに登った富士山は壮大で感動しました。
しかし、下山の時にトラブルが・・・新しく買った登山靴が小さく
1歩進むごとに激痛が走ります。非常に辛い思いをしましたが、
次回は足に合った登山靴を用意して快適な登山を楽しみたいと思います。
◇◇長谷川 孝博 センター長
私が一番動き易い摂氏10度にはまだ遠いですが、
夏の暑さに翳りがさしてきました。もう一息かなと思います。
8月中旬は信州大学(松本市)へ用務で出張しました。
浜松の標高は30mほど、松本市は500mもあります。
少しは暑さも和らぐのかなと期待していましたが、
浜松を体感100とするなら90ぐらいの暑さでした。
それでも、朝はかなり涼しかったそうです。
信州までの道のり、電車からの景色は堪能できました。
「寝覚の床」(ねざめのとこ)という絶景スポットが
電車内でアナウンスされました。数秒でしたが見ることができました。
併走する清流は天竜川の上流だと思っていました。
松本市の入り口に「塩尻峠」があって
「ああ~ここだったのか」と感慨に耽っていっていました。
川は木曽川で、電子ブックにある峠の名は「塩狩峠」でした。
全然違った。旅は予習しない方が楽しめます。
■編集後記
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夜の気温が下がってきた気がしますし、
いつの間にかトンボが飛びまわっています。
日が暮れる時間も早まって
少しずつ、秋の気配が近づいていますね。
秋の味覚に朗報がありました!
今年はサンマが豊漁のようです!
サイズも大きめだそうで、食べ応えありそうです!
塩焼きに大根おろしをいっぱいのせて…想像がふくらみます。
今年こそ、何度でも味わいたい「秋の味覚」です。
(編集員:日向)
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また来月号でお会いしましょう!