日中も肌寒い日が増えてきましたが みなさまいかがお過ごしでしょうか。
静岡大学では今年もつい先日、静大祭がいつもどおりに開催されたところで、
それに続いて今月もいつもどおりに本メルマガをお送り致します。
お楽しみ頂けましたら幸いです。
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☆静大祭・キャンパスフェスタが開催されました。
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■編集長からのメッセージ
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今年度も地域創造教育センターが主催している「静岡大学 地域連携応援プロジェクト」
に採択いただき、引き続き袋井市と市民向けICT教育について、
共同研究を進めています。今年度はこれまで実施してきた、小学生向けプログラミング
教室や動画作成講習、オフィスソフト講習に加えて、障がいを持つ児童・生徒向けの
ICT活用講習を模索しています。現在は障がい者教育の専門の方との打ち合わせや、
それを基にメンバーと講習内容について調査検討しているところです。
調査の中で気づいたことは、障がいを持つ児童・生徒への「特別支援教育」における
ICTの活用は、単なるツールの導入に留まらず、彼らの学習機会、社会参加、
そして将来の自立を大きく左右するインクルーシブな社会を実現するための重要な
鍵となることです。
いくつかの事例をあげます。視覚障がい・聴覚障がいへの支援では、
弱視の生徒に対してタブレット端末の拡大機能や画面読み上げ機能(スクリーンリーダー)
を活用し、通常の教材では難しかった文字情報へのアクセスを可能にしています。
また、聴覚障がいを持つ生徒に対して、会議のリアルタイム字幕表示アプリを使用して
ディスカッションへの参加を可能としています。肢体不自由への支援では、
筋力の弱い生徒に対して視線入力装置(アイトラッカー)やスイッチデバイスを使い、
キーボードやマウスを使わずにPC操作を実現しています。
これらは障がい者向けの支援ですが、教育担当者向けとしては支援技術そのもの
だけでなく、データに基づく教育改善の事例もあります。たとえば、タブレットや
PCなどのログ解析により、児童・生徒がどの教材に長く取り組み、
どこでつまずいているかを可視化する研究もあります。
これら事例が示すように特別支援教育におけるICTの役割は、これまでは
「できないことの補完」が多数でしたが、現在および今後は「対象者の能力最大化」
へと進化していると感じています。
たとえば、特別支援を必要とするユーザの操作性を考慮したユニバーサルデザインの
徹底や、教育現場と連携し、障がい特性に応じたデジタル教材コンテンツやツールの
開発、特別支援教育に従事する教職員への技術面および運用面の継続的なサポート
などがあげられます。
先日の障がい者教育専門家の方との打ち合わせでも、「ICTを活用して余暇の充実や
将来の社会生活に役立つような内容を」というコメントを頂きました。
次回は、実際に障がい者の方とのプレ講習会を予定しています。
コンテンツ内容は障がいの特性や個人により一律ではありません。
どのような内容がその対象者に適しているのか、を常に念頭に入れながら活動を
進めていきたいと思います。
(永田副センター長)
■WWP便り
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https://wwp.shizuoka.ac.jp
現在のWWPサイトは合計521件です。(直近30日新設サイト:1件)
☆PICK UP!☆
静岡海洋環境研究所
https://wwp.shizuoka.ac.jp/marine/
先日のキャンパスフェスタin静岡にて出展した
「推し海洋生物総選挙」が記事にて掲載されています。
海洋生物に興味のある方や、総選挙の結果が気になる方はご覧下さい。
■静大TV新着番組
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油井編集員が皆様に静大TVの新着おすすめ番組をご紹介いたします!
◇◇令和7年度 秋季入学式 静岡地区 静岡大学
2025Fall Enrollment Ceremony of Shizuoka University Shizuoka Campus
https://sutv.shizuoka.ac.jp/video/366/3241
◇◇令和7年度 秋季入学式 浜松地区 静岡大学
2025Fall Enrollment Ceremony of Shizuoka University Hamamatsu Campus
https://sutv.shizuoka.ac.jp/video/366/3240
10月2日(木)、3日(金)に執り行われた秋季入学式の映像です。
吹奏楽団の演奏や入学生宣誓、入学生へのインタビュー等を撮影しています。
◇◇レクチャーコンサートvol.3白石光隆レクチャーコンサート
〜アメリカのピアノ音楽〜<第一部>
https://sutv.shizuoka.ac.jp/video/416/3243
アメリカのピアノ音楽の背景を学びながら楽しめる形式のコンサートです。
ピアニストの力強い演奏とわかりやすいレクチャーに、
自然と引き込まれていきます。
■クラウド便り
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大学全体のパブリッククラウドサーバ活用台数は122台です。
■イベント実績
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◇◇静大祭・キャンパスフェスタ
10月31日(金)~11月2日(日)静岡キャンパス、
11月8日(土)、9日(日)浜松キャンパス(テクノフェスタ同日開催)
静大TVで撮影を行いました。近日、HPで番組公開予定です。
■イベント予定
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◇◇大学ICT推進協議会2025年度年次大会
https://axies.secretari.jp/conf2025/program/organizations
札幌コンベンションセンター
12月1日(月)~3日(水)
2日 9:30~11:00 H会場にて
提案団体名:情報セキュリティマネジメント研究部会
提案責任者:長谷川孝博 静岡大学
実施責任者:松村宣顕 信州大学
による次の企画セッションが行われます:
『高等教育機関における情報セキュリティマネジメントの展開と技術の実装』
高等教育機関および研究機関における情報セキュリティマネジメントシステム
(ISMS)を中心に、ITサービスマネジメント(ITSMS)、
事業継続マネジメント(BCMS)等の国際規格に基づく実践的運用の知見を共有し、
その高度化の可能性について検討します。
近年の生成AI技術や大規模言語モデル(LLM)の進展は、
文書管理・リスクアセスメント・運用支援といったマネジメント業務の
支援にも変革をもたらしている。
本年度は、以下の4つの講演を予定しています。詳細はこちら:
https://axies.secretari.jp/conf2025/program/organizations
■教員近況
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◇◇山内 秀敏 客員教授
8月号で、
「AIによるスポーツのフォーム分析で、
Jリーグクラブの育成チームの選手の分析を開始する事になった」
と報告しました。
その続編です。体幹・バランスの測定用と練習用のアプリを開発しました。
測定用アプリは「片足ローリング」という、体幹練習の動きをビデオ撮影し、
肩の動きから、バランスを数値化するものです。
練習用アプリはスマホを使って自宅で練習を行うものです。
8月に測定、その後、2カ月間アプリを使って自宅で練習、
10月に再測定を行いました。結果は、被験者16名で、
バランスの数値が20%以上改善している選手が7名、
全体平均でも改善率は11%でした。
次のステップは、結果の検証と、
サッカーの練習への活用方法の検討を進める予定です。
測定用と練習用のアプリは
https://aiprogra.stars.ne.jp/taikan-ai/
で参照可能です。
◇◇淺野 みさき 教育研究支援員
皆様お元気にお過ごしでしょうか。
今年もキャンパスでは静大祭やフェスタが開催され、
私達も取材させていただきました。
ご協力くださいました方々に御礼申し上げます。
静岡と浜松で特に違いを感じたのは、よさこいの方々の演舞です。
お茶丿子祭々は華やかで可愛らしいですが、学生連鰻陀羅は激しく勢いがあります。
テクノフェスタは親子でご参加くださる方も多く、大変賑わっていました。
楽しいイベントが盛りだくさんですので、来年も是非お越しください!
◇◇阿部 祐輔 教育研究支援員
年々秋がなくなっていっている気がしますね。
昨年11月の手術から早1年が経ちますが、寒暖差は本当に体にこたえます・・・。
さて、我が家のテレビが不調となってきたので、
完全に壊れる前に買い替える事としました。
調べてもらうと16年使っていたとの事で、よく頑張ってくれました。
やっぱりスポーツ系の映像は鮮明で迫力がありますね。
年末に向けて痛い出費となってはしまいましたが、楽しんでいきたいと思います。
■編集後記
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夜の空気がひんやりしてきて、家で過ごす時間が少し長くなりました。
そんな秋の夜に、頭脳戦のエンタメ「Mリーグ」はいかがでしょうか。
麻雀のプロたちが真剣勝負を繰り広げる姿は、静かな熱気に満ちています。
運だけではない「読み」と「判断」の世界、心理戦やチームごとの作戦など
観るほどに惹きこまれます。
麻雀に触れた事や麻雀に興味のある方はぜひ一度ご視聴してみてください。
(編集員:松野)
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また来月号でお会いしましょう!