faculty/ 11月 24, 2023/ staff

講師 茂木堯彦 Takahiko Moteki
静岡大学 浜松キャンパス
(教員室)工学部4号館305号室
(実験室)工学部4号館301, 304, 307号室
Tel & Fax: 053-478-1188
E-mail: moteki.takahiko[at]shizuoka.ac.jp
研究室HP >静大DB >Researchmap >ORCiD

研究キーワード
多孔質材料
/ ナノ空間 / 酸塩基触媒 / 反応速度解析 / 材料開発 

研究内容
1.新たな合成戦略に基づく機能性ナノ空間材料の創製
ゼオライトや多孔性配位高分子(PCP)に代表される結晶性ナノ多孔質材料は、その特異な吸着・イオン交換・触媒能などから広く工業的に利用されている材料です。精緻に制御された結晶性骨格とそれに起因する機能を発現させるためには、骨格構造やその組成を狙って設計する必要があります。これまでにも、水熱条件下での核生成・結晶成長に関する速度論的過程と平衡論的過程を制御しようと、様々なアプローチが試みられてきました。しかしながら、主たるアプローチは有機分子の多様性を利用したものであり、新たな革新的手法が求められています。
我々は多孔性材料のデザイン合成に向け、新たな有機構造規定剤や規則的構造欠陥を利用した新たなアプローチに挑戦します。

2.触媒による低分子の高付加価値化
現在、ほとんどの化学品は石油由来の資源から製造されています。様々な環境・資源問題に対応し、この石油資源に頼ったプロセスから脱却することが求められています。究極的な炭素資源である二酸化炭素の利用の他、バイオ発酵で得られる含酸素低分子などを石油に代わる資源として利用するために、触媒を用いた分子変換技術が必要とされています。これまでに取り組んできたメタン転換やメタノール転換以外にも、エチレン、エタノール、またはこれらの混合物などを更なる高付加価値化学品へと転換する技術に挑戦していきます。