faculty/ 1月 23, 2024/ staff

教授 植田一正 Kazumasa Ueda
静岡大学 浜松キャンパス
(教員室)工学部6号館507
号室
(実験室)工学部6号館501号室
Tel & Fax: 053-478-1642
E-mail: ueda.kazumasa[at]shizuoka.ac.jp
研究室HP >静大DB >Researchmap >ORCiD

研究キーワード
有機半導体 / 近赤外光 / ナノサイズの空孔 / 有機結晶  

研究内容
1)有機半導体を用いた近赤外光吸収材料の開発
酸化還元能を有する分子の希薄溶液中および固体状態での色調制御法の確立は、機能性色素の光吸収材料への応用の際の重要な要素技術の一つです。私たちは、近赤外光や短波超赤外線を吸収可能な有機半導体の合成を行っています。このような有機半導体が開発されると、生体内の状態の検出や非破壊検査の検出器への応用が期待されます。更に、得られた研究成果をもとに、更に波長の長い赤外線を吸収可能な材料の合成を目指しています。
2)ナノサイズの空孔を持つ有機結晶の開発
結晶生成の際、ナノサイズの空孔を持つ有機分子の合成を行っています。このような有機分子と他の材料の混合物から結晶成長を行うと、生成した空孔内にナノサイズの材料を内包した有機結晶を与えます。例えば、ナノサイズの材料が磁石の性質を持つ場合、高密度の記録材料を実現することが可能になります。そのような記録材料が実現すると、保存したい全てのデータをスマートフォンで持ち運ぶことのできるようになります。
3)有機化合物を使ってコンピュータを作る
身の回りのスマートフォンやノートパソコンを含むコンピュータに用いられる主な部品は無機材料で構成されています。無機材料で構成されている機能を有機材料で置き換えることができれば、軽くて柔らかいジョブなコンピュータができるかもしれません。私たちは、情報記録、情報伝達、情報処理の機能を有機化合物で実現するために、近赤外光吸収材料や、ナノサイズの空孔を持つ有機結晶の開発を行っています。