SOFT2022で成果発表

9月19~23日の日程で、クロアチア・ドゥブロヴニクとオンラインのハイブリッド開催された32nd Symposium on Fusion Technology(SOFT2022)で、学術研究員Khiemさん、M2藤原くん、M1城田くん、M1松浦くんがポスター発表を、また近田が口頭発表を行いました。また、M2藤原くんは現地参加しました。
講演番号と題目は以下のとおりです。

P-1.280 Khiem(学術研究員)
“Fabrication and characterization of zirconium oxide coating on tubular steel by metal organic decomposition”

P-1.282 城田(M1)
“Effect of gamma-ray irradiation on liquid lithium-lead corrosion of ceramic coatings”

P-1.288 松浦(M1)
“Deuterium permeation behaviors of F82H steel and zirconium oxide coating after exposure to solid breeder pebbles”

P-2.194 藤原(M2)
“Heavy-ion irradiation effects on electrical properties and hydrogen isotope permeation behavior of ceramic coatings”

O-4B.5 近田
“Corrosion Behavior of Tritium Permeation Barrier Coatings in Flowing Li-Pb”

今回は現地とオンラインのハイブリッド開催でしたが、多くの参加者が現地参加したようで、大変盛況だったようです。現地参加した藤原くんも非常に楽しく、また勉強になったようです。一方、オンラインでの発表は難しい点もあり、特に今回では発表後の質疑応答で、現地の会場からのマイクを通しての質問が聞こえづらく、応答に大変苦労しました。

前回は招待講演、今回は口頭発表と大舞台をいずれもオンライン参加となってしまいましたが、次回こそは学生ともども現地で参加できたらと思います。

論文採択

近田が責任著者として投稿した論文”Gamma-ray-induced migration of hydrogen isotopes in zirconium oxide coatings at room temperature”が、International Journal of Hydrogen Energy誌にacceptされました!

この論文は、一昨年度修了生の中澤くんの成果を論文にまとめたもので、重水素を導入したセラミックス被覆に種々の条件でガンマ線を照射すると、軽水素および重水素の移行挙動が変化することを明らかにしました。この結果は、核融合炉で発生するガンマ線によって、材料から水素同位体を除去できる可能性を示しており、核融合炉における燃料サイクルに大きなインパクトを与えると考えられます。今度、正式に出版され次第、プレスリリースを出す予定です。

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