論文アクセプト・公開:Biochimie

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腸内細菌 Enterococcus faecalis 由来 糖質加水分解酵素ファミリー31(GH31)α-N-アセチルガラクトサミニダーゼ の構造・機能解析の論文が 国際生化学雑誌 Biochimie にアクセプトされ、オンライン公開されました!
オーストリア・ウィーン大学 Max F. Perutz Laboratories の Santiago Alonso-Gil 博士との共同研究です。

本酵素の結晶構造は既に報告していました (https://doi.org/10.1002/1873-3468.13804) が、本論文では、酵素が腸管壁などに存在するムチンなどの糖タンパク質から直接N-アセチルガラクトサミンを遊離する活性を示すことを明らかにしました。また、基質との複合体構造を明らかにし、酵素反応に重要なアミノ酸残基を特定しました。
さらに、量子力学的計算によって酵素の反応性と反応中における基質の構造変化について解析をしました。

題名:Structural and mechanistic insights into the substrate specificity and hydrolysis of GH31 α-N-acetylgalactosaminidase

著者名:Takatsugu Miyazaki*, Marina Ikegaya, Santiago Alonso-Gil*

URL:https://doi.org/10.1016/j.biochi.2021.11.007