【開催報告】『性の多様性と学校教育 ~SCに期待される役割~』

先日(2019.2.11),スクールカウンセラー(SC)の方を対象とした学校における性の多様性についての研修会を『静岡大学 学校における性の多様性研究会』で主催しまし,15名ほどのSCを中心に,教員やSSWの方にご参加いただきました。

学校教育における性の多様性を巡る取り組みは少しずつ重ねられるようになっている中,養護教諭を始めとする教員へのインタビュー調査ではSCに対する期待が大きいことがわかっています。しかし,残念ながら臨床心理士やその他の心理の専門資格を持つSCでも性自認や性的指向についてのカウンセリングについてちゃんと学んだ経験がある方は少ないのが現状です。

以前から,地域のSCの方たちに教員だけではなくSCを対象にした研修をやってほしいという要望を受けていたことがやっと実現しました。

今回の研修では「Affirmative(肯定的で)」「Sensitive(敏感な)」をキーワードにして,性の多様性に対して肯定的とは?敏感であるとは?ということを参加者でディスカッションすることに加え,アメリカのSCの取り組みをレビューしながら日本の学校現場の現状と照らし合わせて考えることに取り組みました。加えて,性の多様性についての基礎知識についても知りたいという要望がありましたので,講義の時間も取りました。

今後も定期的にSC向けの研修会を企画する予定です。