研究内容・成果
ナノ構造材料に対する熱電特性評価技術の確立
【研究目的】顕微鏡技術を用いてナノメートルサイズの材料に対する熱電変換特性(温度,熱起電力,電気伝導度,熱伝導度)を精度よく評価するための技術を確立する.
KFMによるゼーベック係数測定法の確立
図1に示すような表面電位顕微鏡(KFM:ケルビンプローブフォース顕微鏡)を用いたシステムにより,温度差を与えたシリコン基板の表面電位を測定し,ゼーベック係数を評価した.
図1:KFM(表面電位顕微鏡)を用いたゼーベック係数測定装置の概略図.
その結果,従来の測定方法で得られた値とほぼ一致することを見出した(図2).本手法を用いることにより,ナノメートルサイズの試料のゼーベック係数を非接触で測定することが可能となる.
図2:表面電位の温度差依存性.図中のゼーベック係数は,高温領域ならびに低温領域のグラフの傾きの差から求めた値.
図1:KFM(表面電位顕微鏡)を用いたゼーベック係数測定装置の概略図.
図2:表面電位の温度差依存性.図中のゼーベック係数は,高温領域ならびに低温領域のグラフの傾きの差から求めた値.
【関連論文】
IEICE Trans. Electron., E101-C, in press.
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