【私の卒業研究】Mさん「校歌の歌詞に謳われる静岡県の地域イメージと 歌詞データベースの作成」

    (以下の記事は、情報社会学科が2学科制の際の【私の卒業研究】です。現在の3学科制の情報社会学科とは扱う内容が一部異なりますが、参考までに掲載します)

卒業研究の内容を教えてください。

テーマは「校歌の歌詞に謳われる静岡県の地域イメージと歌詞データベースの作成」です。
この研究のテーマは地域イメージを把握することによって、地域アイデンティティを認識する範囲を特定することが目的です。なぜ地域イメージを把握する必要があるのかは2つの理由があります。

1.現在犯罪の増加や、災害などにおいて地域コミュニティのパワーが見直されています。その際、住民が自分自身が居住している地域を意識することが重要です。
2.また、平成の市町村合併における広域新自治体での地域アイデンティティを共有する範囲のずれが生じている可能性があることから、県内の地域レベルでの地域イメージ・地域アイデンティティが問題となっています。

そこで、静岡県の小学校を対象地域とし、校歌に歌われる景観要素を抽出し、そこから静岡県の地域イメージを把握しようとしました。校歌には教育理念や校風とともに郷土の歴史風土を謳いあげる特性があることから、地域イメージを把握するために、景観要素を抽出する際に用いました。

学校の基本情報(学校名、住所など)とともに、校歌から抽出した景観をデータベースとして作成しました。そして、それぞれの固有地名を校歌に謳う学校をArcGISを用いて地図上に点データとして表示し、地域イメージを分析しました。

この卒業研究を書こうと思った理由は何ですか?

3年生の頃から地域社会と情報演習を学んでいく中で、地域のあり方や地域の人々、地域コミュニティなどに興味を持つようになりました。しかし、具体的にどのような研究をしたいという明確な骨子はなかなか見つけられませんでした。

西原純先生と相談をしていくうちに、校歌を用いて地域の景観から地域のあり方を分析するという研究にたどり着きました。ちょうど現在市町村合併がすすめられていますが、広域名自治体が続々と誕生する中で、地域アイデンティティを異にする地域範囲も想定されると仮定し、地域アイデンティティを認識する範囲にはどのような広がりが見られるのかということを最終的には研究しています。

これまでの研究と比較して、あなたのこの研究の長所はなんだと思いますか?

校歌から景観を研究したものは既存研究でいくつか見られるのですが、今の時代に合わせて、その内容をデータベースとして構築しているところがオリジナル性があると思います。また、データベースから任意の景観要素を抽出させて、その景観を持つ学校をArcGISという地図表示システムを使用して、位置表示させて視覚的に把握できるようにしたところが情報学部らしいのではと思います。

市町村には、シンボルとして、花や鳥が定められていることがあります。それは校歌にはどのように反映していますか?

花はときどき校歌に盛り込まれていることがありますが、それほど影響力はなかったようです。また、動物という要素は校歌にあまり盛り込まれにくいようで、鳥を含めて、ほとんど校歌に反映されていなかったと思います。やはり校歌に盛り込まれる景観には広く地域の人々に認識されやすいもの(視覚的・イメージ的)が採用される傾向にあるようです。

静岡大学の浜松キャンパスに「校歌」を作成するとしたら、あなたはどのような言葉を織り込みますか?

景観要素に限って言えば、浜松に立地しているということで、“遠州灘”という言葉、それから“浜名湖”は織り込みたいと思います。それから浜松城も静岡大学浜松キャンパスに近い場所に立地していてシンボル的要素であると考えられ、織り込みたいと思います。

ただ、”大学”の校歌ということもあり、あまりローカルな要素をとりいれるのではなく、もっと視野を広げた歌詞を取り入れたほうがいいと思います。(とは言っても、すぐに思いつきませんが・・・)小学校・中学・高校・大学に入れるべき景観要素はそれぞれ異なると考えます。

卒業研究作成に当たって、もっとも苦労したことは何ですか?

集めた校歌からデータベースを構築することは大変でした。データベースソフトはMicrosoft社のAccessを使用したのですが、まったく扱ったことのないソフトでしたので、まず慣れることが大切でした。そこから景観抽出システムのプログラムも書いたのですが、“プログラムを書く”という行為を1年生以来していなかったので構造や書き方などもほとんど覚えていなくて試行錯誤の繰り返しでした。

しかもすぐに結果が出るわけではなく、システムエラーを繰り返しているうちは本当にできるのだろうか?という不安で気が滅入りそうになることもしばしばありました。

それから卒業論文として文章を書き上げる際にはなかなか言いたいことが言葉として現れてこなく、自分の文章力のなさに苦労しました。先生にご指導いただき、なんども添削をしていただいて、期限までになんとか仕上げることが出来ました。

卒業研究を進めるに当たって、後輩に何かアドバイスはありますか?

技術的なことは何も言いません。精神的につらくなってくることがあります。なので、辛いときは友達と励ましあう。たまには息抜きもしましょう。だいたい計画をおぼろげに立てながら進めていくといいと思います。それから、わからないことがあったら、とにかく相談する!! 友達然り、先輩然り、先生にもどんどん質問をしにいったほうがいいと思います。

主査・副査の先生からどういう指導・講評をうけましたか?

主査の西原先生には普段のときからほんの些細なことでも相談にのっていただいていました。システムを構築するときに「このようなシステムを作ってみてはどうか?」という助言もいただきました。

私は自分の論文にあまり自信がなく、できるかどうか不安だったのですが、先生には明確なビジョンがあるようで、適時明確なアドバイスをいただいたので、見えざる手によって気がつけば、論文ができていたという感じです。上手く誘導していただいて本当に感謝しています。

質問に訪れた際にはいつでも熱心に相談に乗っていただいたことも本当に感謝しています。

副査の八重樫先生からは、データベース(用語辞書)の基礎知識について学んだほうがいいというアドバイスをいただき、八重樫先生が受け持っていらっしゃるゼミに途中参加させていただき、用語辞書の概念(後に、自身のプログラム作成時に使用する)を学ばせていただきました。

情報社会学科で学んだことは何ですか?

なぜ情報社会学科に入学しようと思ったかというと、”いろいろなことが学べそう”と思ったからです。私は高3の時点で英語に興味がありました。しかし、これからの時代のことも考え、コンピュータにも興味がありました。また、社会で起こる現象を深く研究してみたいとも考え、社会学にも興味がありました。この3つの勉強の興味を一度にかなえてくれそうな学科が情報社会学科でした。
そして、実際にその3つを学ぶことが出来たのです。

英語の授業はコミュニケーションスキルズやリーディングスキルズ・リスニングコンプリヘンションなどで会話・読み・聞き取りをさらに深く学ぶことができました。また、TOEIC対策の授業も選択でき、私もその授業を選択し、TOEICにチャレンジしました。また、ロシア語を選択できたのもよかったです。

コンピュータに関しては、知識と実技を学ぶことができます。実技ではプログラミングに始まり、ExcelやPowerPointなども学びました。さらにはGIS、データベースなどさまざまな分野を学ぶことができます。

そのほかに心理学、都市学、経営情報学、コミュニケーション学などを1~2年のうちに学ぶことができました。

そして、自分の興味を持った分野(私の場合は、人文地理分野)について、さらに卒業演習という形で深く学ぶことができます。情報社会学科では3年から卒業予備演習というゼミ形式の授業が始まりましたが、そのゼミの内容も、1、2年のうちに幅広く学んだ内容から、自分の興味を持った分野を広く学べるよう、さまざまな演習(情報システム系、メディア系、社会学系、国際文化系など他にもいっぱい!)が用意されていて、選ぶのに迷ってしまうぐらいでした。

私が選んだ人文地理系のゼミでは、流行の地域的分散のシミュレーションを行なったり、土地区画整理事業についての住民の視点と行政との関わり方なども学ぶことができ、ソフト的・ハード的にも密度の濃いものとなり、とても充実していました。

このように、情報社会学科では、まず、1~2年で自分の興味ある分野を探すことができ、さらに3~4年ではそこから深く学ぶことができます。

しかも、興味ある分野を探すための窓口(授業内容)が多岐にわたっているため、「まだ何をしたいか具体的に見えていない」人にとっても、自分の視野を広げることができます。

指導教員講評
指導教員:西原純
Mさんの卒業研究は、小学校校歌の歌詞にある地名に焦点をあてて、住民の地域イメージや地域アイデンティティをさぐるという研究です。現在、平成の市町村合併が進み小学校が統合・新設されて、校歌が新しく作られていると聞いています。このように地元の人々にとって、小学校はかけがえのない存在で、校歌は地元地域の象徴です。

 Mさんの卒業研究は非常に魅力的なテーマですが、決して新しい研究テーマではありません。しかしながら静岡県を事例地域に選んだことで、富士山を校歌歌詞にもつ小学校が静岡県全体に広がっているという、静岡県の特異性もわかりました。やはり富士山は静岡県全体のイメージだったんですね。また伊豆地方は、天城山と狩野川をもつ小学校に大きく二分されます。天城山に思い入れをもつ地域と狩野川に思い入れをもつ地域が錯綜していて、私の研究室の伊豆地方出身の学生間で、どちらに思い入れが強いかで、激しい議論があったのはほほえましかったです。

 Mさんは、実際の校歌作詞者の方々に、どのようなプロセスで校歌の歌詞を考え、作詞していったかについても、インタビュー調査しました。そして校歌歌詞を集める作業で、静岡県内市町村の教育委員会のご協力を得ました。お陰様で、静岡県内全小学校535校の歌詞を集めることができました。

 またデータベース作成については、Mさんはマイクロソフト社のアクセスを使用しました。マイクロソフトアクセスは、他のマイクソフト系のアプリケーションソフトに比較して、システム作りが格段に難しいのですが、よく校歌歌詞データベースとして完成させたと思います。

 そして富士山でも、「富士の峰」、「不二が峰」、「芙蓉の峰」など表現にはさまざまな形があります。富士山を選ぶだけで、富士山を表している「表現」の全て検索できる「同義語の用語辞書」をもつシステムに完成できたことは、データベース構築の点でも非常に有意義だったと思います。

 さらに地理情報システム(GIS)ソフト ArcGIS を使って、データベースとGISを統合し、検索結果を自由自在に地図上に表示するシステムを作ったことも有意義だったと思います。静岡県内市町村教育委員会のご協力を得て完成させた校歌データベースなので、学校現場でも活用して頂けたらと思います。

 Mさんは、先行研究の精査、校歌作詞者へのインタビュー調査、校歌歌詞データの収集、データベースシステム作成、テーマ発表・中間発表・卒研発表会でのプレゼンテーションなど、多大な時間をかけ多くの苦労しました。しかし指導教員の私から見ても、Mさんの1年は実りの多い、うらやましい年だったと思います。

取材・編集:N(2005.3.20)

【私の卒業研究】Kさん「静岡県における主軸交通切断による影響」

(以下の記事は、情報社会学科が2学科制の際の【私の卒業研究】です。現在の3学科制の情報社会学科とは扱う内容が一部異なりますが、参考までに掲載します)

卒業研究の内容を教えてく    ださい。

 卒業研究では、主軸交通という日本の大動脈と災害について、地理学的に考察し、静岡県における主軸交通の脆弱点を指摘し、今後取り組むべき課題を提言することを目的としました。

 論文の構成は、第1章では、静岡県の風土と先行研究を紹介し、本研究目的を述べました。
第2章では、旅客・貨物流動から静岡県と主軸交通の関係を考察し、主軸交通の現状を各交通機関別に述べ、東名高速道路と主要国道の交通量を図示しました。
第3章では、静岡県で想定される自然災害について述べました。
地震災害では、東海地震を想定し、静岡県の第3次地震被害想定の予想震度を基に主軸交通への影響を考察しました。次に、気象災害による主軸交通切断の事例から、東名高速道路と主要国道の通行規制の状況を図示しました。最後に、自然災害に対する諸機関の取り組みを紹介しました。
第4章では、新潟県中越地震における主軸交通の被害の概要や復旧状況、諸機関の対応について紹介し、中越地震から学ぶ被災時の主軸交通の復旧と地震対策について考察しました。
第5章では、以上から静岡県における主軸交通の脆弱点として、富士川河口部や浜名湖周辺等の危険箇所を要因別に指摘することができました。そして、災害による主軸交通切断の2次的な影響について考察し、諸機関の取り組むべき課題として、複軸による信頼性の高い交通ネットワークの構築や、ゆとりある交通容量の確保、交通と防災諸機関の連携の重要性について提言しました。

この卒業研究を書こうと思った理由は何ですか?

 静岡県は東海地震の危険性が危惧される地域であるとともに、日本の大動脈である第一国道軸に位置する交通の要衝になっています。私自身、度々新幹線や高速道路を利用しており、災害が起これば主軸交通どのような被害を受けるか多角的な視点から調べてみたいと思ったからです。

これまでの研究と比較して、あなたのこの研究の長所はなんだと思いますか?

 阪神大震災における主軸交通の切断による影響に関する先行研究は存在しましたが、静岡県を事例にした研究は静岡県が発表している第3次地震被害想定にとどまっています。そこで、縦割り行政・管轄の垣根を越えて、東名高速道路、国道1号線、東海道新幹線、東海道本線について、地震災害や気象災害といった自然的要因と交通量、交通容量や旅客数といった社会的要因から各主軸交通の現状と脆弱点を指摘し、地図上に表示しているところが成果であると思います。

また、2004年10月23日に発生した中越地震における主軸交通の被災と関係機関の取り組みを取り上げることができたことです。

静岡県やその他の組織が発表している災害予測と異なっているあなたの指摘は何ですか?

 災害は単独で起こるとも限りません。2次災害や別の要因による災害が多発的に起こることも考えられます。

静岡県は温暖なイメージがありますが、東部では毎年積雪があり交通に支障が出ています。また、濃霧や強風・高波といった普段あまり気にかけていない要因が意外に多いことや、交通容量に対して交通量が大幅に多くなっている区間を事故の危険がある為、脆弱点として指摘しました。

東海地震に対して、我々が備えておくべきことは何ですか?

 まずは身の安全を確保することが重要です。
家具や大型電化製品の地震対策は最も身近なことです。そして、普段から避難経路や避難場所について知っておくことです。その次に水や備蓄食料、被災時に情報を得られるようにラジオなどを用意しておくことです。

 最近世界各地で地震が多発し、地球規模で地震の活動期に入っていると考えられます。日ごろからいつ地震が起きてもいいように「備えあれば憂いなし」の精神で対策を講ずる必要があると思います。

卒業研究作成に当たって、もっとも苦労したことは何ですか?

 まず、データの収集に苦労しました。
本研究では国土交通白書や消防白書を始めとした役所の発行物のほかに、道路交通センサスや道路公団や国土交通省の内部資料を用いました。どのような種類のデータがどの様な形式で保管されているかも関係機関に問い合わせないと判らないので、データを準備するのに苦労しました。卒論の締切日にも依頼してあるデータが山のように届くような状態でした。当然、役所などの諸機関を訪問するわけですが、前もって勉強していかないと質問もできません。どこまでは理解できていて、何を聞くのか、どういったデータを必要としているのかをしっかり整理しなくてはなりません。質問する相手はプロですから、たくさんの専門用語も出てきます。話していただいた内容をどれだけ自分の物にするかが一番大切であり大変です。

 また、JRからは区間別旅客数や運休・遅延データが頂けなかったので、鉄道の詳細な分析に手をつけられなかったというのも苦労したところです。

 地図の作成では、どのようにすれば判りやすく見やすい地図になるかを工夫することに苦労しました。 最後に卒論本文を書き上げるのですが、これが一番苦労しました。章をどのように組み立てていくか、どのように結論に結びつけるか、それを裏付けるデータをどのように添付するか、本文の記述と平行して考えなければならなかったことです。何しろ時間が足りないので、最後の2週間はほぼ毎日徹夜状態でした。

卒業研究を進めるに当たって、後輩に何かアドバイスはありますか?

 何をテーマとするかが最も重要なことです。
先生に薦められるテーマもすばらしいと思いますが、自分が日ごろ疑問に思っていることや知りたいと思うことを選ぶことが大切だと思います。興味の無い分野の本を読むことは億劫です。

自分の趣味をテーマに選ぶと、もっと知りたい、調べたいという欲求がでてきます。この姿勢がより深い研究につながると思います。

 もちろん私自身の選択においても個人的な趣向が大きく関係しています。例えば、海外の主軸交通の現状を見てみたかったので、ヨーロッパの高速道路をレンタカーで走ったり、TGVやユーロスターにも乗ってみて日本の主軸交通と比較してみたりしました。好きだからこそこのテーマに打ち込めた、という感じでしょうか。

修士課程まで進んだら、もっと広い視点からこのテーマに迫ることもできると考えていました。

主査・副査の先生からどういう指導・講評をうけましたか?

 主査の岩崎先生からは主軸交通の脆弱点が地図で一覧できるように、きれいな地図を作るように指導を受けました。
副査の藤井先生からは全体的に判りやすく記述されているとの講評を受けました。

情報社会学科で学んだことは何ですか?

 情報社会学科にはあらゆる分野の先生方が居られるので、多くの基礎教養を身につけることができたと思います。また、3年次からは岩崎ゼミでGISと自然地理を、西原ゼミでは市街地再開発について学びました。多くの巡検にも参加し、様々な経験をすることができました。就職活動においても、この4年間で学んだことが自己アピールの一つとして役立ちました。

指導教員講評
指導教員:岩崎一孝

・テーマの独創性と重要性
東海地震を控えた静岡県における災害時の主軸交通への影響というテーマは、非常に需要であるが、他地域の先行研究が少なく、また資料の収集が大変なことから、これまであまり取り上げられなかった。この重要なテーマをあえて取り上げた点を大いに評価したい。

・多くの時間と手間をかけて収集した豊富な資料
日本道路公団、国土交通省総合政策局や中部地方建設局、JR東海などを足繁く訪問して、静岡県主軸交通に関する膨大な統計資料を収集した。この資料収集だけでもひとつの大きな功績と言える。

・豊富な資料および災害実例を基礎とした分析
上記の豊富な資料に加え、2004年10月に発生した新潟県中越地震の災害資料をも入手して静岡県の主軸交通への影響を分析したことにより、とても説得力ある考察と地震対策への提言をすることができた。

・図表などビジュアル面での表現工夫
交通関係などの資料を、単に統計処理して表にまとめることにとどまらず、GISソフトを活用して、地図など見やすく説得力ある手法で表現できている。このことにより、専門分野の異なった人にも容易に理解できる論文になっている。

取材・編集:N(2005.3.20)

【私の卒業研究】Rさん「まちづくりとしての地域イベント --大道芸ワールドカップを例として--」

      (以下の記事は、情報社会学科が2学科制の際の【私の卒業研究】です。現在の3学科制の情報社会学科とは扱う内容が一部異なりますが、参考までに掲載します)

卒業研究の内容を教えてください。

 私の卒業研究では、愛知万博や浜名湖花博のように、地方公共団体が実地しているイベントに焦点をあてています。私たちの日常生活において「イベント」というものは、思っている以上に様々な所や場面で行われています。アーティストによるライブやコンサート、スポーツの試合もイベントであり、自治会で行うフリーマーケットなどもイベントなのです。人が何かの目的をもって集まればイベントになります。そう考えると、現代の社会はイベント化社会といっていいほどに、イベントが氾濫しているのです。

 今回は、多様に開催されているイベントの中でも、地方公共団体が行う「地域イベント」に注目しました。今日、地方公共団体もこぞってイベントの開催に躍起になっています。自分の住んでいる町や市のホームページでイベント情報をみれば、特にイベントの多さを感じることができるでしょう。しかし、地方公共団体が行う様々なイベントは本当に地域住民や地域自体によい効果を与えているのでしょうか。私たちの知らないうちに開催されているイベントも多くあり、また開催しても人が集まらない、地域に定着しない、費用に見合う効果が出ているようには思えないなどといった問題を抱えているイベントがほとんどだと思います。

 そこで、私はどのようにすれば、地域イベントをより効果的に行えるのか、そしてまちづくりにつなげていけるのかということを、静岡県静岡市で開催されている「大道芸ワールドカップ」を例にすることによって考えました。

 この「大道芸ワールドカップ」というのは、1992年より開催されているイベントであり、費用の半分以上を静岡市が出している地域イベントです。このイベントは毎年200万人近い来場者を集めており、静岡市に様々な影響を与えている、地域イベントとしては成功例といえるイベントです。この大道芸ワールドカップに実際にボランティアスタッフとして参加し、様々な人やまちを調査しました。

 その結果、地域イベントに必要なのは「市民力」と「市民力引き出す運営」であると感じました。ただ、人を集めたいだけなら、お金をかけて有名な人を呼んだり、派手なパフォーマンスをすれば、人は集まります。しかし、地域イベントには求められているものは、それだけではなく、イベント自体がいかにまちに影響力をもつかということです。大道芸ワールドカップではその運営はすべてボランティアの市民の力であり、当日のボランティアの数は1000人に上ります。また、商店街や地元企業など地域全体がイベントに関わっているのです。それによって、イベントはより大きくなり、市民がイベントに参加することによって、まちも変わるという好循環を生み出しているのです。
そして、この好循環を生み出しているのが「市民力を引き出す運営」なのです。

この卒業研究を書こうと思った理由は何ですか?

 私は大学時代、静大祭や駅伝祭という学校のイベントの運営に大きく関わってきました。そのため、イベント開催の難しさ、そして楽しさを身をもって感じました。このイベント運営を通して、イベントのもつ力にも非常に興味を持ちました。イベントというのは、テレビやインターネットと違い、多くの人と時間と場所を共有し、五感をフル活用して楽しめるものです。好きなアーティストのライブに実際に行き、その声を生で聞いて、体が芯から震えるような気持ちを感じるようなものです。私はこういったイベントの魅力に惹かれてしまい、卒業論文はなにかしらイベントに関わるものをと考えていました。そして、企業が行うイベントやスポーツイベントなど、様々な題材を考えてきましたが、最も興味を持ったのが、大道芸ワールドカップなのです。大道芸ワールドカップに参加し、本当に楽しい・面白いと感じました。それと同時に、自分の地元のイベントはなぜ、この大道芸ワールドカップみたいに面白くできないのだろうとも感じました。この考えが私の卒業研究の題材選択の原点です。

これまでの研究と比較して、あなたのこの研究の長所はなんだと思いますか?

 やはり、実際に大道芸ワールドカップのボランティアスタッフとして参加し体感したことにあると思います。また、商店街の会長さんや大道芸ワールドカップの実行委員長やプロデューサーにインタビューをし、当日はボランティアスタッフや、来場者など様々な人の話を聞いたことによって、新たな見方を発見することに繋がったと思います。

共同体にとって、イベントはどのような機能を果たしていると考えましたか?

 もっとも大きな機能は人と人を結びつけ、情報交換できる機能であると考えます。イベントに参加することによって人と人のつながりを築きます。人のつながり、新たな力の原点になるのです。そして情報交換することによって、イベントからのメッセージが共同体に広まっていくのです。

静岡大学の学生にとって、学園祭が大きなイベントになりますが、そこに人をたくさん呼ぶにはどうしたらいいと思いますか?

 私は、大学時代に大学祭の運営に関わっておりましたが、静大祭in浜松は毎年多くの来場者を集めていると思います。それは、毎年の宣伝活動などのたまものだと思っています。また、静大生も模擬店やフリーマーケットやテクノフェスタなど、自ら盛り上げ側として参加してくださる人が多く、このこともまた、多くの人を集める要因になっていると思います。運営側だけで、大学祭を作っていくのではなく、多くの静大生を巻き込むことによって、大学祭がより楽しめるイベントに成長するのです。また、運営側もただ人を集めるだけではなく、どのようにするばもっと楽しんでもらえるのか、そして、学生の盛り上げ役への参画を効率的に促すことができるということを考える段階へ進んでいると感じます。

 このことは、私が調査した地域イベントにも通じるところがあり、人の参加を促す運営方法が大学祭の運営においても必要になっているのです。

卒業研究作成に当たって、もっとも苦労したことは何ですか?

 卒業研究作成を通して、自分の力不足を様々な点で感じました。挙げるときりがありませんが、特に客観分析には苦労しました。

 実際に大道芸ワールドカップのボランティアスタッフとして参加していたため、油断しているとどうしても考え方が大道芸ワールドカップを擁護する考え方になりがちでした。特に考えを文章にまとめる際は苦労しました。

卒業研究を進めるに当たって、後輩に何かアドバイスはありますか?

 卒業研究というものは、自分が興味をもったことを自分の力で掘り下げることができます。しかし、たとえ、興味があることでも自分の力が足らず、題材を変えなくてはならなくなることもあります。そのため、右往左往し、結局は無難な卒業研究に収まるという人も少なくありません。私も、イベントについてもっとこういう風に調べたいと思ったことは何度もあり、そのたびに自分の力のなさを感じてきました。そのため、是非後輩のみなさんには、1~3年の間に様々な力をつけ、自分の興味を持ったことを自分が満足するまで掘り下げて研究に打ち込んでほしいと思います。その研究が文章にまとまったときは、ひとしおの感動を感じることができるはずです!

主査・副査の先生からどういう指導・講評をうけましたか?

 副査の西原先生からは実際に人の中に入り調査した点は興味深いというお言葉を頂きました。反面、具体的なデータからの分析が甘いというご指摘も頂きました。

情報社会学科で学んだことは何ですか?

 情報社会学科では様々な考え方を学びました。1~2年生の間は国際報道やジェンダーや地域社会など、本当に様々な分野を学び視野を広げることができました。3年生ではメディアと社会のコースに入り、マスメディアなどを本格的に学んできました。

 情報社会学科では、この情報が氾濫する時代に本当に必要となる視野の広さを身につけることができたように思います。

指導教員講評
指導教員:井川充雄

 Rさんは、毎年、静岡市で開催されている「大道芸ワールドカップ」を例に地域イベントの意義を考察しました。
Rさんの卒業研究の特徴の1つは、地域イベントを経済効果の側面からではなく、「まちづくり」の側面から捉えようとしたことです。花博や万博といった巨大なイベントから、町の小さなイベントまで、今日さまざまなイベントが行われていますが、こうしたイベントはえてして、収益や観客の動員数、インフラ整備の促進など経済効果から考えられがちです。しかし、Rさんは、そうではない側面、つまりそうしたイベントが、それに参加する地域住民や商店街、ボランティア、地元企業などのコミュニケーションを促進させ、それが「まちづくり」にとって重要であるということを示しました。

 Rさんの卒業研究の特徴のもう1つは、「大道芸ワールドカップ」に自身がボランティアとして参加する中で、上記の問題意識をふくらませ、卒業研究にまとめたということです。こうした研究方法は、参与観察といいますが、決して中途半端な気持ちでできるものではありません。時間と労力が大変かかります。Rさんは、半年以上、ボランティアとして参加しながら、多くの方々から話を聞きました。これは、文献などからは得ることのできない貴重なものです。Rさんは、以前から、大学祭の運営でリーダーシップを発揮してきましたが、そうした体験も卒業研究でも随所に活かされています。そのおかげで、Rさんの卒業研究は、他の人には決して真似のできないオリジナリティにあふれるものに仕上がりました。対象に積極的にアプローチするRさんの姿勢は高く評価されます。

 もちろん、卒業研究をまとめる過程では、ゼミのメンバーから出された意見や疑問に真摯にこたえながら、着実に論文を作り上げることができました。そのおかげで、自己の体験に基づきながらも、客観性のあるものに仕上がったと思います。

取材・編集:N(2005.3.20)

【私の卒業研究】Sさん「新聞の国際報道の現状と課題    -アテネオリンピックに関する記事の日米比較から-」

(以下の記事は、情報社会学科が2学科制の際の【私の卒業研究】です。現在の3学科制の情報社会学科とは扱う内容が一部異なりますが、参考までに掲載します)

卒業研究の内容を教えてください。

 私の卒業研究は「新聞の国際報道の現状と課題-アテネオリンピックに関する記事の日米比較から-」というテーマです。簡単に説明すると、2004年の8月にギリシャのアテネで行われた夏季オリンピックを題材に、日本の新聞とアメリカの新聞を比較するという研究です。日本の新聞とアメリカの新聞が「アテネオリンピック」という同じ題材を取り上げたとき、その報道の内容や方法に違いが現れるのか、そこから新聞の国際報道における現状や問題点を見つけ出し、自分なりに今後の新聞の国際報道の課題を考察したものがこの論文です。

    

 実際に私がこの研究で行なったことは、2004年8月12日~31日までの、アメリカの新聞(The Washington PostとThe New York Timesの2紙)と、日本の新聞(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞の3紙)からアテネオリンピックに関する記事をすべて収集しました。さらにそれらを新聞ごとにExcelを用いて表にして項目ごとに集計し、新聞社同士、日米間において比較分析しました。先行研究などとも照らし合わせ、新聞の国際報道の現状を知り、そこから今後の新聞の国際報道の課題を考察しました。

この卒業研究を書こうと思った理由は何ですか?

私が受講していた「国際関係論」という授業で、2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロを取り上げたことがありました。その中で、アメリカの報道する同時多発テロと、カタールの衛星放送アルジャジーラが報道する同時多発テロではその内容が大きく異なっていたという事実を知りました。これはどういうことかというと、アメリカの報道ではテロの悲惨さなどを強く訴え、戦争へ向け国民感情を煽るような報道をしていたということです。

 同じ「同時多発テロ」という題材を報道していても、取材する側の国や文化、立場などにより、報道の内容が大きく異なるということを知りそこに興味を持ちました。まず、取材する側の違いによって生じる報道の内容の違いを知りたいという願望からこの研究を始めました。

これまでの研究と比較して、あなたのこの研究の長所はなんだと思いますか?

まず挙げられるのは、実際に日本の新聞とアメリカの新聞の記事を収集し、読んで分析したことだと思います。研究を始める前は、記事を集めるのはオリンピック開催中とその前後の20日間だったので、それほど量はないと思っていたのですが、実際に集めてみると、日本の新聞では各紙とも500近い記事が、アメリカの新聞では各紙とも300前後の記事が集まりました。小さな記事も多く含まれますが日米合わせて2105の記事数になりました。これらの記事をすべて表に入力していくのだけでもかなりの時間をついやし、大変苦労した点でもあります。しかし、多くの記事を集めたことにより、母数が大きくなったため、分析結果は特定の記事に左右されることなく、信頼できる数値になったと思っています。

 また、アテネオリンピックは2004年に開催されたばかりであり、他の方が研究していないだろうという長所もあると思います。オリンピックの研究は先行研究がたくさんあると思いますが、アテネオリンピックについては現時点であまり研究されていないと思います。私が卒業研究に取り組むまさにその年がオリンピック開催の年であったことはとてもタイムリーだったと感じています。

日本の新聞を読むときの態度・視点において、あなたの中で変わったことはありますか?

 大学に入ってから一人暮らしを始めたとき、実は私は新聞を購読していませんでした。私にとって、世の中のニュースを知るときは、テレビとインターネットが主な情報源です。印刷や配達のことを考えると、特に即時性という面で新聞はテレビやインターネットに勝つことは出来ません。これから先、インターネットの普及により、新聞はその存続さえ危ないのではないかと考えていました。

 それでも新聞がなくならないのは、「新聞に掲載される記事の信憑性が非常に高い」ということなのではないかと考えるようになりました。テレビやインターネットで流されるニュースは言わば使い捨てのニュースです。人々がそこから情報を得たらそれで役目は終わります。しかし、新聞は図書館に保存され、半永久的に残り、様々な人の研究対象として利用されます。印刷物として紙媒体で残り続けるということは新聞の他のメディアにはない特色の一つだと思います。保存されるメディアとして、新聞はいい加減な情報を掲載する訳にはいかないということです。もちろん他のメディアだからといって信憑性の無い情報をながしていいという訳ではないのですが。

 この研究をするようになってから、新聞の生き残りにより一層興味を持つようになりました。新聞は紙媒体のメディアだという特色に甘えることなく、内容の面でも速報性のあるテレビやインターネットの情報に負けないように、時間をかけて書く深い洞察力を持った記事を掲載して欲しいと思います。

卒論で取り扱った日米の新聞の記事の中で、特に印象に残ったものは何ですか?

やはり「競泳の北島康介の「泳法違反」に関する記事」です。北島はみなさんご存知の通り、100、200メートル平泳ぎで2つの金メダルを獲得するという偉業を成し遂げました。日本では北島の活躍を多く取り上げ、その栄光をたたえる記事が多く見られたのですが、アメリカの新聞はそうではありませんでした。アメリカの新聞では北島の「泳法違反」に注目し、北島を批判するような記事が多く見られました。

 同じ北島を取り上げていても、日米において取り上げられ方に大きな違いが見られおもしろいと思いました。正に私が見たかった「報道内容の違い」を見ることができた訳です。

あなたにとって、新聞の個性とは何ですか?

 今回読んだ日本の新聞では読売新聞と朝日新聞が特に似ていました。使う写真の構図だったり、取り上げる記事に違いがあまりなかったりということです。同じような内容の記事ばかり並んでいるのなら、どの新聞を購読しても同じになってしまいます。これから新聞が生き残って行くためにも、独自の切り口からの記事や、取り上げる記事の選択にもその新聞社独自のものを多く取り上げて、新聞社の特色をもう少し前面に押し出してもよいのではないかと思います。

卒業研究作成に当たって、もっとも苦労したことは何ですか?

 やはり記事の収集とその記事を表にして分析したところです。記事数の多さでも苦労しましたが、アメリカの新聞においては慣れない英語を読むという作業が加わり、さらに時間を費やす結果となりました。

また、最後に結論として、今後の新聞の国際報道の課題を考えるところで、今までの先行研究にはないような独自の視点はないかと考えるのも苦労した点です。

卒業研究を進めるに当たって、後輩に何かアドバイスはありますか?

 私が卒業研究を進めるにあたって、主査の先生がおっしゃられた「卒業研究は大学4年間の締めくくりになるもの」という言葉がずっと忘れられないでいました。記事の多さに圧倒されて、どれだけ研究対象の新聞の数を減らそうと考えたことか……。でもここで妥協したら私の大学4年間を否定することになると思って、妥協はしませんでした。結論に行き詰まったときも何日もパソコンの前に向かっていろいろ考えました。

 卒業研究は大学4年間の集大成として一生残るものです。自分が大学で学んだことをフルに詰め込んで、自分で納得のいく卒業研究を仕上げてください。頑張った後には卒業研究という実際の物と、達成感という目に見えないモノを手に入れることができると思います。

主査・副査の先生からどういう指導・講評をうけましたか?

 収集・分析した記事の多さは評価していただきました。
足りなかった点としては、量的に分析はできたが、もっと深く記事の内容をひとつひとつ分析することができたらよかったという指導を受けました。

情報社会学科で学んだことは何ですか?

 情報社会学科では幅広い分野の勉強ができたと思います。コンピュータの初歩的な技術を身につけたり、プログラミングをしたりするなど、技術系のことも勉強できましたし、心理学や経済学、英語、文化、言い出したら切りがないほどたくさんの学問を学ぶことが出来ました。これだけ多くの分野があると、自分の興味がある分野が必ず見つかると思います。

 情報社会学科の先生方は、各々の分野に精通している方が多くいらっしゃるので、1・2年の授業で自分がもっとも興味を持った分野の先生のゼミに入れば、その分野についての深い知識を得られると思います。

 また、人との出会いにも恵まれました。情報社会学科に入って本当によかったと思っています。

指導教員講評
指導教員:井川充雄

 Sさんは、昨年開催されたアテネオリンピックを題材として、新聞の国際報道の分析を行いました。
今日、「情報のグローバル化」という言葉をよく耳にします。確かに、インターネットを使えば、世界のさまざまな情報に接することができます。また、テレビなどのマス・メディアにも、世界各地からの映像が飛び込んできます。しかし、その一方で、情報とナショナリティ(「国民」性)は密接な関係があります。特に新聞やテレビといったマス・メディアは、基本的に国家の枠内で活動するため、ナショナリズムが発露する場にもなりやすいという特徴を持っています。

 Sさんは、9.11の同時多発テロ以降、国際報道に強い関心を持ってきたそうです。そして卒業研究でも、そうした問題関心に基づいてテーマを選択しました。オリンピックというのは、一見、テロや戦争と違う平和の祭典です。しかし、選手は国を代表して出場する以上、ナショナリズムが発揚する空間でもあります。したがって、その報道の仕方は、国によって違うのではないかというのが、Sさんの出発点でした。

 研究方法は、いわゆる内容分析というものです。実際の紙面から関係記事を抽出し、その分量や内容の傾向などの特徴を比較します。実際、Sさんは、アメリカの新聞2紙(The Washington PostとThe New York Times)と、日本の新聞3紙(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞)を対象としましたので、半月余りの新聞記事といっても膨大な量になります。しかも、英語の新聞も含むわけですから、オリンピックに関係する記事を抽出するだけでも大変だったと思います。しかし、そうした基礎的な作業をいとわずに行ったおかげで、Sさんの卒業研究は、実証性に富んだ重厚なものに仕上がりました。

 このようにして、Sさんは、自分なりの問題意識を出発点にして、情報学部で学んだ知識や技術を活かしながら、仮説を立て、データを集め、分析を行いました。こうした卒業研究のプロセスは、後輩のみなさんにも、ぜひ見習ってほしいと思います。

取材・編集:N(2005.3.20)