標準試料が用意されていることを前提としています。
(含まれる全元素の重量%濃度が分かっており、なおかつ鏡面研磨されている試料)
0 ピークサーチ
※ 標準試料として登録したい元素のピーク位置(L値、mm)を登録します。(参考 ピーク位置の登録)
1 分析点の選択
標準試料として登録したい分析点を視野の中心に持ってくる。このとき約5umの範囲に、測定値が悪くなりそうな要因がないとよい。
・ きれいな平面であり、測定したい試料以外のものがない状態。x2000ぐらいで確認するとよい。
・ 分析点決定後はファラデーカップを挿入して、試料を電子線のダメージから守るのが良い
2 保存パスの選択
上の「標準試料」ボタンを押し、「保存パス」(日時?)と「プロジェクト名」(試料名?鉱物名?)を入力する。
3 標準試料の分析条件登録
「標準試料分析条件」の「詳細」をクリックする。
3-1 スタンダードの「・・・」ボタンを押し、標準試料情報を入力
A 標準試料の重量%などの情報が登録されている場合は、該当する標準試料情報を選択し、各元素の重量%が正しいことを確認。
B 標準試料の重量%などの情報が登録されていない場合は、「酸化物」または「金属」を選択し、含まれる全元素の重量%濃度を入力する。
(酸化物以外(例えば、CaFやNaClなど)はすべて、「金属」を選択して登録)
3-2 「ピークサーチの実行」を「実施しない」を選択(管理人のやり方)
※ 大きく影響することはないと思いますが、「ピークサーチ」を「実行する」にすると、ピークサーチ中のダメージを含んだ分析点で標準試料登録を行うことになります。そのためあらかじめピークサーチをしておき、ピークサーチに使用した分析点と、標準試料登録に用いた分析点を分けるようにしました。
3-3 「詳細」をクリックし、「標準試料分析条件」ウィンドウを小さくする。
4 登録する元素の選択
「分析元素条件」で分析したい元素を選択し、各チャンネルに割り振る
・ この機器におけるチャンネルと元素に関することは
こちら(工事中)を参考。
5 分析位置条件の登録
「分析位置条件」の「詳細」をクリックし、
5-1 「スキャンモード」を「円」で5umに設定
5-2 OMモニターを用い、z位置によりピントを合わせる → フォーカス(WD値)によりピントを合わせる
5-3 「現在位置」ボタンを押して現在のx, y, zを読みこむ。
5-4 (複数点の平均値を標準試料登録するとき)
「積算回数」右の「・・・」ボタンを押し、2点目、3点目・・・のx, y, zを登録
・ 離れた場所を登録するほど良い?
・ 「積算回数」の数字が登録した点数と同じになる(例えば3点登録の場合は「3」)
5-5 「適用」を押して、プローブ径と積算回数が正しいことを確認
5-6 「詳細」をクリックし、「分析位置条件」ウィンドウを小さくする。
6 照射電流値の読み込み
ファラデーカップを挿入し、SEM像下の電流値をクリック
→ 「10nA」ボタンを押す。
→ 照射電流値が10nAになったら(ウインドウがアクティブになったら)、「電子光学条件」の「読み込み」ボタンを押す。
7 分析開始
左上のほうにある「分析開始」ボタンを押す
※ 詳しくは紙媒体の説明書に丁寧に説明されています。