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抗菌ペプチド・ラクトフェリシンBに活性に対する膜電位の効果

Farzanaさんたちの「抗菌ペプチド・ラクトフェリシンB (LfcinB) が誘起する細胞膜や脂質膜からの急速な膜透過には膜電位が重要な役割を果たす」の論文が、アメリカ生化学会・分子生物学会 (ASBMB)の J. Biol. Chem. に掲載されました (J. Biol. Chem. 294, 10449, 2019) [Abstract]。この論文では、まず LfcinB が大腸菌や大腸菌のスフェロプラストから急速な膜透過を誘起することと膜電位の消失によりそれらが阻害されること見出しました。次に大腸菌の脂質から構成される巨大リポソーム (GUV)に対して LfcinB が局所的な膜破裂を誘起し、その速度が負の膜電位が大きくなるにつれて増大することを見出しました。これらの結果は抗菌ペプチドが誘起する膜のダメージ(またはその結果生じる膜透過の増大)が膜電位に依存することを初めて直接的に示したものです。