天体地表へのスラスタ噴射によるレゴリスの舞い上がり現象に関する研究

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修士2年の渡辺健太郎です.

 

探査機のスラスタ噴射による天体の地表粒子の舞い上がり現象に関する研究を実施しています.

 

2019年に小惑星リュウグウに着陸した小惑星探査機「はやぶさ2」では,着陸の際地表の粒子が舞い上がる現象が観察されました.本研究では,この「砂の舞い上がり」現象に影響を及ぼす要因を明らかにすることを目的とし,プルームによるクレータ形成過程と飛散粒子の挙動を観察するために,透明板とシート状レーザーを利用したガス噴射による粒子飛散実験を実施しています.

 

映像は,重力環境と土壌環境を変化させた時の実験結果です.実施した実験により,重力環境や地表粒子の特性により,粒子の飛散挙動が大きく変化することが分かりました

 

今後は火星など非真空環境を考慮した追加の実験を通して,さらに舞い上がり挙動のメカニズムの考察を深めていく他,CFD・DEMなどの数値シミュレーションを実施していくことを考えています.