今回は、最終日にご講演いただく、北海道大学大学院理学研究院 鎌田瑠泉先生のインタビューをご紹介させていただきます。
鎌田先生は来年度の本勉強会の世話人でもあり、次回勉強会についてもご案内いただく予定です。
それでは鎌田先生のインタビューをどうぞ。
1)現在、どんな研究をされていますか?その研究との出会いについても教えてください。
現在は主に、Ser/ThrホスファターゼPPM1Dの自然免疫における機能解明を進めています。
PPM1Dは癌抑制タンパク質p53により発現誘導されるホスファターゼとして同定され、様々な細胞癌化との関与が報告されています。
私は自然免疫に関わる好中球などの細胞分化や免疫応答におけるPPM1Dの機能を明らかにすることを目指して研究を進めています。
アメリカに留学していた時に自然免疫の研究を進めていたこともあり、帰国後にPPM1Dの自然免疫における機能解明に興味を持ち、現在の研究を進めています。
2)今後どのように展開していきたいですか?
脂肪細胞を介した免疫応答制御や、自然免疫における記憶のメカニズム解明へと展開していきたいと思っています。
3)あなたが尊敬している科学者を教えてください。またその理由は?
学生時代の恩師でもあり、所属研究室の教授の坂口和靖先生。
また、留学先のボスのKeiko Ozato先生です。
4)研究能力の中であなたが最も大切だと思う能力を1つ教えてください。またその理由は?
どんな発見も見逃さないことでしょうか。
また、楽しく、諦めずに研究を進めていくこと。
5)若手研究者に特に伝えたいことを教えてください。
まだまだ研究者として未熟ですので、若手研究者の方に言える立場ではないのですが、失敗を恐れずに研究を楽しんでもらいたいと思っています。
また、積極的に海外に留学していくと世界が広がると思います。