2022年春漁期のサクラエビ分析結果

2022年の春漁は3月30日から6月8日まで行われ、当研究チームでもサクラエビの群集解析を3回、駿河湾の水質およびプランクトン調査を2回行いました。

群集解析はサクラエビの体長と体重を、1回の分析につきそれぞれ200個体ずつ測定を行い、同時に雌雄を判定しました。2次元分布からクラスター解析により生まれ年を判別し、それぞれの年のグループ(今回の場合は2020年生まれと2021年生まれのグループ)の平均のサイズを計算しました。

分析の結果、2021年の同時期と比較して若干の成長遅れはみられるものの、サクラエビの体は以前の不漁の時期と比較しても十分大きいサイズでした。2021年生まれのグループは産卵を行うのに十分な成長ができており、6月初旬からアタマグロ(性成熟した雌個体)も多くみられるようになりました。
また今期より漁期の初め(3月30日)と終わり(5月29日・6月8日)に分析を行いました。前年の秋漁期の終わり(12月1日)の結果と比較し、冬の間と春の間の成長速度の違いも明らかになってきました。

水質調査とプランクトン調査は3月25日と5月20日に行いました。
駿河湾の水温は3月はまだ17℃以下と低く、5月下旬には18~19℃に上昇し、サクラエビの産卵に適した水温になってきました。
真光層(光強度が1μmolになる水深)は3月は50m以深、5月は40~45mで、5月はサクラエビの餌となる植物プランクトンも多く増えてきていることが明らかになりました。
7月に今季3回目の調査を行い、過去の記録と比較検討を行っていきます。