日時
- 2025年3月7日(金)10時 ~ 17時(予定)
場所
- 成城大学3号館1階312教室+Zoom
アクセス:https://www.seijo.ac.jp/access/
概要
「第17回 小型衛星の科学教育利用を考える会」を、2025年3月7日(金)に東京都世田谷区の成城大学とZoomのハイブリッドで開催予定です。本会は、“小型衛星”と“教育”をキーワードとして定期的に会合を行っており、小型衛星の教育利用の可能性を中心に、小型衛星に関する今後の協力体制、活動、展開等を議論しています。一般の方々からの講演も広く受け付け、参加者相互での衛星の教育利用に関する情報交換や議論、人的交流を進めていきたいと考えています。テーマセッションと一般セッションの両方で、一般講演を受け付けます。今回のテーマセッションは、「才能教育と小型衛星」と「小型衛星の倫理的・法的・社会的課題」です。“小型衛星”と“教育”に関心を持つ、幅広いバックグラウンドからの皆さまの積極的なご参加を期待しております。
本会合の開催は、JSPS科研費24K06356「安価で学校現場での利用が容易な衛星電波受信実験の教材セットの開発と国内外での実践」により一部支援を受けています。
招待講演
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- 角谷詩織 氏(上越教育大学大学院学校教育研究科 教授)Zoom講演
- ギフティッド児とはどのような子どもか?
- 川越至桜 氏(東京大学生産技術研究所 准教授)対面講演
- 初等中等教育段階におけるSTEAM教育と学際研究
- 津村耕司 氏(東京都市大学理工学部 准教授)対面講演
- 宇宙最大の爆発現象であるガンマ線バーストを探査するHiZ-GUNDAM衛星
- 木下翔太郎 氏(慶應義塾大学医学部 特任助教)対面講演
- ガンダムオープンイノベーションの取り組みと、学術雑誌『地球・宇宙・未来』の創刊について
- 角谷詩織 氏(上越教育大学大学院学校教育研究科 教授)Zoom講演
パネルディスカッション
- パネリスト
- 角谷詩織 氏(上越教育大学大学院)
- 川越至桜 氏(東京大学)
- 津村耕司 氏(東京都市大学)
- 木下翔太郎 氏(慶應義塾大学)
- 司会
- 渡辺謙仁(成城大学)
セッション等
- 一般
- 才能教育と小型衛星
- 小型衛星の倫理的・法的・社会的課題
- パネルディスカッション
- エクスカーション:成城学園杉の森館 恐竜・化石ギャラリー 見学(無料)
- ランチ会:中華料理 桂花(税込2,750円、2/7申込締切、当日集金)
聴講・講演申込
- 以下のURLから申し込み下さい
- 対面参加される方も、Zoom参加される方も、上記URLからお申し込みください。
- 参加方法は後日ご自由に変更できますが、参加人数の把握のため、上記URLで対面参加かZoom参加かお選びください。
- 聴講申し込みは当日まで受け付けますが、なるべく3月4日(火)までにお申し込み下さい。
- 申し込み人数が100人に達し次第、締め切らせていただくことがあります。
- 一般講演とランチ会の申込締切は、2月7日(金)です。
- お申し込みいただいた一般講演は、実行委員会で検討の上、お申し込みいただいたセッションとは別のセッションにさせていただくことがあります。
- 一般講演の講演時間は、講演15分+質疑応答5分です。
- 講演いただいた内容は、Webで公開する予定です。公開用のファイル(発表等で用いたパワーポイントのファイルで結構です)をご用意ください。当日のご発表等の後、ファイルを集めたいと思います。ご協力をお願い致します。
問い合わせ先
- 渡辺(t_watanabeあとまーくu.seijo.ac.jp)
主催
- 「小型衛星の科学教育利用を考える会」実行委員会
- [委員:松村雅文**(香川大学)、能見公博**(静岡大学)、渡辺謙仁*(静岡大学/成城大学)、有本淳一(京都市立京都工学院高等学校)、内山秀樹(静岡大学)、藤井大地(平塚市博物館)、平山寛(秋田大学)、中串孝志(甲陽学院中学校・高等学校)、野澤恵(茨城大学)、深井貫(マイクロウエーブ・ファクトリ)、今井一雅(高知工業高等専門学校)、小池星多(東京都市大学) **協同代表 *幹事]
共催
- 成城大学研究機構グローカル研究センター
テーマセッション等概要
- テーマセッション1:才能教育と小型衛星
- 近年、科学や芸術などの分野で突出した才能を持ちながら様々な困難を抱えることもある子どもや大人が「ギフテッド」と呼ばれ、彼らへの教育や支援のあるべき姿が模索されています。こうした動きに、本会も無縁ではありません。本会の第10回会合では、突出した能力はあるが、現状の教育環境に馴染めず不登校傾向にある小・中学生を選抜し、継続的な学習保障及び生活のサポートを提供する「異才発掘プロジェクトROCKET」を実践されてきた中邑賢龍氏の招待講演が行われましたし、次世代を担う突出した理数系人材を育成を目指す「トップガン教育システム」の一環で実践されてきた超小型衛星デモ機「TopGunSat」を用いた探究授業の報告が本会でも行われてきました。そこで本セッションでは、ギフテッドや科学的関心に関する研究を進められている上越教育大学の角谷詩織氏と、東京大学UTokyoGSC-Nextで小学校高学年~高校生を対象とした研究活動プログラムを展開されている東京大学の川越至桜氏の招待講演を行い、才能教育と小型衛星のあるべき関係について議論します。一般講演も募集します。
- テーマセッション2:小型衛星の倫理的・法的・社会的課題
- 科学技術は人類に大きな恩恵をもたらしていますが、それと同時に、科学技術が人類にもたらすリスクや懸念もまた大きなものになっています。そこで宇宙科学においても、その振興を図るとともに、ELSI: Ethical, Legal and Social Issues(科学の倫理的・法的・社会的課題)について検討することの重要性が増しています。そうした流れの中、日本国内でも、ELSIについて扱う雑誌『地球・宇宙・未来』が創刊されました。そこで本セッションでは、雑誌『地球・宇宙・未来』の編集委員長でいらっしゃる慶応義塾大学の木下翔太郎氏と、JAXAの小型将来計画であるガンマ線バーストを用いた初期宇宙探査計画ワーキンググループメンバーでいらっしゃる東京都市大学の津村耕司氏の招待講演を行い、ガンマ線バーストを用いた初期宇宙探査の現在と将来、またその倫理的・法的・社会的課題について議論します。宇宙と人類の未来に対する関心、学際的アプローチと問題意識、未知への挑戦とフロンティア精神など多くの「共通点」を持つ雑誌『地球・宇宙・未来』とガンマ線バーストを用いた初期宇宙探査計画のコラボが実現します。一般講演も募集します。
- パネルディスカッション:宇宙科学教育の新たな地平―才能を拓く教育、小型衛星の探究、そして文化的アイコンが描く未来―
- 新たな時代の宇宙科学・教育の在り方を問うとき、突出した才能をもつ子どもたちへの教育支援や、実践的な探究の舞台となる小型衛星、さらには宇宙を巡る文化的アイコンなど、異分野を横断する多彩な要素が浮かび上がります。本パネルディスカッションでは、今回の各テーマセッションの招待講師の方々をパネリストとしてお招きします。パネリストとともに、才能教育の現状と課題、実践的な探究学習の場となる小型衛星や宇宙ミッションの可能性、さらにフィクションを媒介とした宇宙科学アウトリーチの有効性や、そこに内包される倫理的・社会的論点までを横断的に議論します。才能をもつ若者の未来をいかに拓き、宇宙科学というフロンティアを人々が共有可能な文化的資源へと発展させていくのか。その道筋を探る総合的な対話の場となることでしょう。