第13回 2022/9/24-25 オンライン開催

日時

  • 2022年9月24日(土)13時 ~ 25日(日)17時半

場所

  • オンライン(ZoomとSpatialChat)

招待講演

  • 全て9月25日(日)午後
  • 井上一 氏 (元宇宙研)
    • 天文衛星の運用と宇宙天気
  • 冨田二三彦 氏(元NICT)
    • 平磯から始まった宇宙天気予報
  • 玉置晋 氏(ABLab/茨城大)
    • ABLab宇宙天気プロジェクト紹介~宇宙天気キャスタ・宇宙天気インタプリタが社会を守る~
  • 成影典之 氏(国立天文台)
    • 太陽フレアX線観測ロケット実験FOXSI-4とその発展版の超小型衛星
  • 青山征彦 氏(成城大学社会イノベーション学部)
    • みんなが発達する場を作る―パフォーマンス心理学の挑戦―

セッション

  • 一般              9月24日(土)午後
  • 太陽フレアと宇宙天気の教育利用 9月25日(日)午前・午後
  • パフォーマンス心理学と宇宙教育 9月25日(日)午後
  • 座談会             9月25日(日)午後
  • 情報交換会           9月25日(日)午後

問い合わせ先

  • 渡辺(t_watanabeあとまーくu.seijo.ac.jp)

    主催

  •  「小型衛星の科学教育利用を考える会」実行委員会
    • [委員:松村雅文**(香川大学)、能見公博**(静岡大学)、渡辺謙仁*(成城大学)、有本淳一(京都市立京都工学院高等学校)、内山秀樹(静岡大学)、藤井大地(平塚市博物館)、平山寛(秋田大学)、中串孝志(甲陽学院中学校・高等学校)、野澤恵(茨城大学)、深井貫(マイクロウエーブ・ファクトリ)、今井一雅(高知工業高等専門学校)、小池星多(東京都市大学) **協同代表 *幹事]

共催

  • 成城大学 研究機構グローカル研究センター

概要

「第13回 小型衛星の科学教育利用を考える会」を、2022年9月24日(土)・25日(日)にオンラインで開催します。本会は、“小型衛星”と“教育”をキーワードとして定期的に会合を行っており、小型衛星の教育利用の可能性を中心に、小型衛星に関する今後の協力体制、活動、展開等を議論しています。招待講演は、上記の5件が行われる予定です。
一般の方々からの講演も広く受け付け、参加者相互での衛星の教育利用に関する情報交換や議論、人的交流を進めていきたいと考えています。テーマセッションと一般セッションの両方で、一般講演を受け付けます。今回のテーマセッションは、「太陽フレアと宇宙天気の教育利用」「パフォーマンス心理学と宇宙教育」です。“小型衛星”と“教育”に関心を持つ、幅広いバックグラウンドからの皆さまの積極的なご参加を期待しております。

本会合の開催は、科学研究費 基盤研究(B)「超小型衛星デモ機を利用した初等・中等教育での探究的な学びのパッケージの開発と実践」(代表:内山秀樹)により一部支援を受けています。

テーマセッション・座談会概要

「太陽フレアと宇宙天気の教育利用」セッション

本会実行委員である茨城大学の野澤恵氏が世話人となり、4名の方の招待講演を行います。
「太陽フレア」と呼ばれる太陽表面の巨大な爆発現象が、3年後の2025年頃に活発になり、人工衛星や地上の電力・通信網などに深刻な影響を与える恐れがあると、先般メディアで話題になりました。この状況は危惧されるものではありますが、またとない教育の機会が提供されるとも考えられます。
そこで、2000年に太陽フレアの影響を受けた天文衛星「あすか」に携わった運用責任者、平磯で宇宙天気予報を1980年代から提唱した研究者から、貴重な経験の話があります。そして、総務省から今年6月に「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」の報告書が提出され、宇宙天気予報士制度が明記された。ABLab宇宙天気プロジェクトからは、宇宙天気予報士の活躍する仕事の例として、宇宙天気キャスタと宇宙天気インタプリタについて紹介があります。そしてこれから太陽フレアをどう観測していくか、超小型衛星への展開も含めたこれからの話題について講演する予定です。

「パフォーマンス心理学と宇宙教育」セッション

成城大学の青山征彦氏に、招待講演をしていただきます。パフォーマンス心理学とは、知識偏重社会に警鐘を鳴らし、我々は世界の全てを知らなくても、むしろ知らないことによってパフォーマンスできることや、パフォーマンスによって発達できたり、敵対する者たち同士でも対話が可能になることや、またそれらによって、社会をよりよく変革し、未来を創れると主張し実践する、ホルツマンやニューマンらによって始められた米国由来の心理学のことです。実際、人種差別や経済格差などの問題を抱える米国では、パフォーマンス心理学の実践によって、例えば、黒人少年らと警察との対話が可能になり、地域社会がよりよく変わったりしています。知識を学ぶ学校教育とは相性が悪いようにも見えますが、米国では既に、理科教育にもパフォーマンス心理学が展開されています。日本においても、いわゆる「非行少年」とされる子どもたちの英語教育や発達支援、病院での職員研修などに展開されています。理科に有用性を感じない生徒たちと、理科教師や科学者との対話的学習や、科学技術コミュニケーションにも、パフォーマンス心理学が有用であることは、想像に難くありません。青山氏には、パフォーマンス心理学そのものや米国における理科教育への展開、共に愉しむ共愉としての小型衛星開発がパフォーマンス心理学からはどう見えるかなどについて、ご講演いただく予定です。

座談会「パフォーマンス心理学を宇宙教育に活かすには?」

パフォーマンス心理学を宇宙・天文教育、科学技術コミュニケーションにどう活かしていくかを考えます。

プログラム


1日目記念写真2日目記念写真