日程
- 2017年3月18日12時55分~19日12時05分
会場
- 九州工業大学(戸畑キャンパス)コラボ教育支援棟1F
主催
- 「小型衛星の科学教育利用を考える会」実行委員会
- 委員:松村雅文**(香川大学)、能見公博**(静岡大学)、渡辺謙仁*(北海道大学)、有本淳一(京都市立京都工学院高等学校)、内山秀樹(静岡大学)、藤井大地(平塚市博物館)、中串孝志(和歌山大学)、野澤恵(茨城大学)、平山寛(秋田大学)、深井貫(JAMSAT)、中野多恵(九州工業大学)**協同代表 *幹事
概要
“CubeSat”と呼ばれるような(超)小型衛星は、色々な可能性を秘めており、大学や高専等でも開発が可能であるため、近年、多くの注目を浴びている。本研究会では、小型衛星の一つの可能性として、教育への応用を考えている。衛星開発は大人のみならず、子ども達にも大きな関心を引き起こす。しかしながら、小学校・中学校等における理科教育の内容(地球、宇宙など)は、衛星と関係ありそうで、具体的な関連付けは必ずしも容易ではなく、これまで関連付けての実践等はなされてこなかった。だが、CubeSatの誕生によって、むしろ衛星を用いることで教育的に意義深い科学的な探究活動を児童生徒が行うことが可能になった。近年は、公共天文台やアマチュア天文家によって、光学的な衛星の観測などの協力体制が構築されつつあり、社会教育上の効果への期待も広がっている。 本研究会では、以上の状況を考え、”小型衛星”と”教育”をキーワードとし、興味あるメンバーが情報や意見の交換等を行って、小型衛星の教育利用の可能性を考察し、今後の協力体制、活動、展開等を追求していく。第一回研究会は2015年8月21・22日に北海道大学で、第二回研究会は2016年3月21日に平塚市博物館で、第三回研究会は2016年8月24・25日に京都工学院高等学校で開催し、有益な情報交換ができ、成功裏に閉会した。そして本研究会での議論をもとにした、衛星を用いた具体的な教育実践の準備が始まっている。 第四回研究会では、過去3回の研究会に参加できなかった方との情報交換、そして今後の具体的な教育実践について集中的に議論することを計画している。CubeSatの開発・運用や、それを用いた教育の体制作り、予算獲得などについて、具体化していきたい。小型衛星の科学教育利用に関心を持つ皆様、そしてCubeSatに関心を持つ皆様の積極的な参加を期待する。
プログラム
- 1日目
- 12:55 実行委員会代表挨拶・趣旨説明(松村)
- 13:00 第一部(座長:深井)
- 13:00 一般講演1 今井一雅(高知高専)高専スペース連携による超小型衛星開発について(3)
- 13:20 一般講演2 北村健太郎(徳山工業高等専門学校 機械電気工学科)徳山高専におけるCubeSat開発及び専攻科授業への展開
- 13:40 一般講演3 中山大也(風船部)風船を飛ばして宇宙から撮影。
- 14:00 一般講演4 阿部新助(日本大学理工学部 航空宇宙工学科)小型衛星ミッションと地上観測のコラボレーション
- 14:20 休憩
- 14:30 第二部(座長:渡辺)
- 15:50 休憩と移動
- 16:00 宇宙環境技術ラボラトリー見学
- 17:00 休憩と移動
- 17:10 第三部(座長:中野)
- 18:00 一日目終了
- 19:00 懇親会(参加費:3500円、会場:小倉駅前を予定)
- 2日目
- 10:00 第四部(座長:中串)
- 10:40 休憩
- 10:50 第五部 パネルディスカッション
- 超小型衛星等の開発・利用の動向と本会の目指すところ(座長:松村)
- パネラー 松村雅文(香川大学)
- 能見公博(静岡大学)
- 渡辺謙仁(北海道大学)
- 中串孝志(和歌山大学)
- 超小型衛星等の開発・利用の動向と本会の目指すところ(座長:松村)
- 12:00 地元世話人挨拶(中野)
- 12:05 終了
- 両日展示 山本親弘(九州工業大学)衛星写真と航空写真の教育利用