井川のことばと記憶をつなぐ 山村の昔話・方言・生活文化を聞き書きで残す
南アルプスの山間に位置する井川には、独自の方言、昔話、山の暮らし、祭り、仕事、食文化など、長い年月をかけて育まれた文化があります。その文化は、文字資料だけでは捉えきれない地域住民の語りや経験の中に息づいています。
話林研では、井川昔語りの会や地域住民と協働し、昔話、方言、生活史、地域行事などの聞き書きを進めています。語られた内容だけでなく、地域のことば、語り方、声そのものを記録し、井川の文化を未来へ伝える資料として整理します。
主な事業内容
① 井川の昔話・伝説の記録
地域で語り継がれてきた昔話、伝説、不思議な話、人物にまつわる話などを、語り手の声とともに記録します。
② 井川方言の記録
昔話や日常会話に現れる井川のことばを音声・映像で記録し、語彙や表現、発音の特徴を整理します。
③ 山の暮らしと生活文化の聞き書き
農林業、山仕事、食文化、祭礼、家族や集落の生活などについて聞き取り、井川の暮らしの変化を記録します。
④ 『てしゃまんく』の多言語・多文化発信
井川に伝わる昔話『てしゃまんく』を、井川方言、日本語、中国各地の方言、英語、ベトナム語、ビルマ語などで語る取組を進めます。一つの昔話を多様な言語で共有することで、地域文化と多文化共生を結び付けます。
⑤ デジタルアーカイブの構築
録音、映像、写真、文字起こし、方言情報などを整理し、教育・研究・地域活動に利用できるデジタル資料を整備します。
連携先・関係者
- 井川昔語りの会
- 井川の地域住民・語り手
- 静岡大学の研究者・学生
- 多言語の語りを担当する留学生・協力者(静岡大学地域課題解決隊)
目指す成果
- 井川の昔話・方言・生活文化の記録
- 音声・映像を含むデジタルアーカイブ
- 方言を生かした教材や地域資料の制作
- 『てしゃまんく』の紙芝居・影芝居・多言語版
- 語り手、学生、留学生による文化交流
山の声、土地のことば、暮らしの記憶を残す。