特徴

近年、生物科学・生命科学は著しい発展を遂げつつあり、その成果や知識は人類の生存、社会の発展、そして環境の保全に欠かすことのできないものとなっています。また、生物科学の基礎知識・解析技術は、医学、薬学、農学、水産学などの生命科学・バイオサイエンス分野、およびバイオテクノロジー関連の産業、工業といったさまざまな分野で応用可能であり、その重要性は著しく増しています。本新学科では、生物科学の講義と実験・演習を充実させ、分子から個体群のレベルにおよぶ総合的な教育研究を行い、幅広い視野と専門性(知識と技術)を兼ね備えた人材を育成します。

本学科では、下記の3つの教育研究分野で教育と研究を展開します。

環境応答学
教育と研究:
植物の個体内での生命現象と個体間の相互作用
多様な植物が環境に適応する過程と仕組み
キーワード:
植物生態、富士山・南アルプス、極限環境、植物生理、光合成、植物の老化、花芽の形成と誘導、植物の発生、植物組織培養

生体調節学
教育と研究:
多様な生物(動物と微生物)が環境に適応する仕組み
動物の個体内でも生命現象と行動
キーワード:
内分泌、動物生理、神経・脳、感覚、細胞構造と機能分子、環境ホルモン、進化、微生物による硝化・脱窒、微生物の生態と極限環境

細胞・発生プログラム学
教育と研究:
動物の形態形成と細胞分化の仕組み
動物の遺伝の仕組み
細胞内の分子の働き
キーワード:
動物、酵素、タンパク質の分解、肝臓、再生医療、腫瘍、遺伝解析、細胞分裂、細胞内の情報連絡、減数分裂、卵の発生、環境ホルモン