アフリカツメガエル

学名:Xenopus laevis

アフリカツメガエルは1803年に初めて発見された、南アフリカ原産のカエルです。現在、最も広く研究材料として用いられているのは、Xenopus laevisです。 Xenopusは「風変わりな足」、laevisは「表面の滑らかな」という意味です。形態は背腹方向に扁平で、後ろ足に爪を持っています。

他のカエルとは異なり、生餌を必要とせず、肉片や固形飼料で飼育することができます。 舌を持っておらず、前足を使って口の中にかきこむように餌を食べます。 せっかくかきこんだ餌を摂食中にポロポロと口からこぼしてしまうことが多く、その食事の仕方はとても愛嬌があります。 生涯を通し、水中で生活するため、水を一杯に入れた水槽で飼育可能です。 寿命も数年以上と長く、飼育も容易であるため実験動物として非常に適切です。また、NieuwkoopとFaberによって詳細な発生ステージ表が作成されており、そのような観点からも実験動物として適当であるといえます。

さらに、生殖腺刺激ホルモンなどを処理することによって一年を通じて採卵が可能である上、継代飼育や異種間交雑,核移植などによって均一な遺伝子組成を持つ集団が作られており、非常に有用な実験動物です。

 

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