チャイロコメノゴミムシダマシ

分類:節足動物門昆虫綱鞘翅目ゴミムシダマシ科コメノゴミムシダマシ属
学名:Tenebrio molitor
英名:meal worm

図は、左から、幼虫、蛹、成虫

ミールワームは、鳥類・爬虫類・両生類など飼育動物の生餌として古くから飼育・増殖されています。日本で古くから流通しているものはヨーロッパ原産のチャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)の幼虫ですが、この種の他にもダークミールワームと呼ばれるインド原産のコメノゴミムシダマシ(Tenebrio obscurus)、最近ではジャンボミールワームやジャイアントミールワームと呼ばれる中南米原産のツヤケシオオゴミムシダマシ(Zophobas atratus)なども商品化され、マウスやサルなどのエサに利用されるそうです。ペットショップやホームセンターなどで小動物のエサとして売られているため、正確な動物名は知らなくとも、幼虫の姿を目する機会は多いようです。

飼育容器

チャイロコメノゴミムシダマシは、本来は乾燥した土地で地表に落ちた植物や動物の死骸などを食べて生活しています。大きさは幼虫が~2cmくらいで、成虫は1.5cmほどです。低温にも比較的強いため、特別な設備が無くても室内飼育できます。うまく飼えば、半年ほどで成虫になり卵を産むので、どんどん増えます。エサもふすま(小麦を製粉するときに出るぬか)だけでなく野菜の切れはしやパン粉など、何でも食べるので経済的です。一般にはペッショップから幼虫(いわゆるミールワーム)を購入しますが、当研究室では他の実験動物の飼料用に自給自足体制をほぼ確立しました。

竹内研究室では、ミールワームを行動実験にも利用していて、ヒヨコの学習実験では小さいミールワームを刺激直後に、大きいミールワームを刺激数秒後にご褒美として与えて、餌の大きさと食べられるまでの待ち時間との関係を覚えさせたりしています。通常の餌(穀類)に比べて、ヒヨコの執着心も強く、学習意欲も高まるようです。カエルは横向きに動く細長いものを本能的にエサとして認識するので、ミールワームを飼育ケージに入れるだけで、すぐに食いついてきます。ミールワームへの反応を見ることでカエルの健康状態や空腹状態を推測できます。当研究室ではやりませんが、世界にはミールワーム自体の生態や生理について解析している研究室もあるそうです。

 

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