日本原子力学会2024年春の年会で成果発表

3月26日~28日の日程で近畿大学東大阪キャンパスで開催された日本原子力学会2024年春の年会で、M1伊藤くん、B4村松くん、B4吉田くん、近田が口頭発表を行いました。B4の2人は初めての学会発表でしたが、発表と質疑応答から得るものがたくさんあったと思います。
講演番号と題目は以下のとおりです。

2G12 伊藤(M1)
「機能性セラミックス被覆への炭化物ナノ粒子添加・分散手法の検討」

2G13 村松(M1)
「酸化ジルコニウム被覆の電気化学特性と重水素透過挙動に与える金イオン照射影響」

2G14 近田
「酸化ジルコニウム被覆鋼材における種々の固体増殖材微小球を用いた重水素透過測定」

3G12 吉田(B4)
「タングステン中の水素同位体滞留挙動へ及ぼすガンマ線照射効果」

論文採択

学術研究員のKhiemさんが第一著者、近田が責任著者として投稿した論文”Fabrication and characterization of zirconium oxide coating on tubular steel by metal organic decomposition”が、Journal of Nuclear Materials誌にacceptされました!

この研究は、核融合炉ブランケットでの使用が検討されている機能性被覆の実用化に向けて、酸化ジルコニウム被覆を管材内面に成膜し、各種特性評価を行ったもので、核融合科学研究所とドイツのユーリッヒ研究センターとの共同研究による成果です。Khiemさんが来日してから約3年間、静岡で取り組んできた研究内容の集大成といえるもので、この3月で学術研究員の任期を終えるKhiemさんの研究成果が出てとてもうれしく思います。

論文採択

D2のLai Laiさんが第一著者、卒業生の法月くんが第二著者、近田が責任著者として投稿した論文”Deuterium permeation and lithium‑lead corrosion behaviors of ceramic‑iron joint coating”が、Surface & Coatings Technology誌にacceptされ、すでにオンライン公開されました!

この研究は、核融合炉ブランケットの過酷な環境で使用が検討されている機能性被覆の性能と信頼性を高めるために、防食層となる鉄箔をセラミックス被覆上に接合する技術について検討したもので、核融合科学研究所との共同研究の成果です。同誌にAnti-corrosion Coatingsという特別号が発行されることを知り、論文の投稿に至りました。

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