ブログリレー
化学科 山本歩
新入生の皆さん、在学生の皆さん、連休中にもかかわらず、コロナウイルスの影響で自由に外にも出られず、どう過ごしているでしょうか?
今年はコロナウイルスのため大学も閉鎖中で、オンライン授業など、私たち教員も初めての試みを余儀なくされています。全てが初めてのことばかりで、皆さんも色々と戸惑うことや、不具合も多々あるかと思います。特に新入生の皆さんは、大学での新しい生活を楽しむどころか、大学の授業も全くわからないのに、ネットによる講義の登録や受講などを自宅で行わなければならず、苦労していることと思います。しかし、今回のことは誰もが初めてなので、始めはうまくいかないのは当たり前です。慣れない点や、不具合のある点は、今後改善されていくと思います。
さて、出来うる限りの自宅待機という、前代未聞の状況ですが、私に関しては、今回のような事態をある意味、転機とも考え、これまでやろうと思っていてもできなかったことをやってみました。まず、心機一転を込めて、思い切ってバリカンで、坊主刈りにしてみました。今まで、やってみたいと思っていたものの、なかなかやれなかったことですが、2020年という切りのいい年ということもあり、また自分自身のマンネリ化脱却を目指し、トライしてみました。私の顔を知っている学生さんは、次回会う時には少し驚くかもしれませんね。それから、学生時代に趣味でやっていたギターを取り出し、久しぶりに演奏をしてみました。始めは長年のブランクのせいで、なかなか昔のように指が動かなかったものの、ようやくビートルズの「Blackbird」程度は弾けるようになりました(最近はビートルズの曲名を言っても、なかなかわからないかもしれませんね。でもいい曲なので、機会があったら聞いてみてください)。皆さんぐらいの年代に夢中になったことは、結構、体が覚えてくれているようです。
それから、こんな時でも考え方を変えれば、色々と有意義に過ごすことができると思います。例えば私の専門は遺伝情報をコードしているDNAの動きを制御する分子機構の研究で、実験を通して色々なことを明らかにしていく研究です。最終的には実験結果を論文にまとめて発表する、といことが目標になります。今は研究室の研究活動も停止しているため、これを機会にこれまでの実験結果をまとめることに集中しています。通常は、学生指導や実験関連にかなり割かれていた時間を、現在は全て、結果をまとめることに活用しています。
私の好きな言葉に「ピンチはチャンス」という言葉があります。現在はこれまで誰も経験しなかった状況かもしれません。しかし、考え方によっては、これを利用してプラスにすることができる可能性があります。皆さんもこれまでやってみようと思っていたものの、なかなかできなかったことなど、これを機会に始めてみてはどうでしょうか?困った時ほど、新しいことにチャレンジするチャンスかもしれません。