静岡大学浜松キャンパスで見つけた樹木

授業でキャンパス内の樹木の説明や生物の採集を行います。

下見をした時に撮った写真を掲載します。

大学正門の近くにあるクロマツの並木です。静岡県中部から北部にかけての太平洋沿岸部には千本松原というクロマツの海岸林があります。世界文化遺産に選ばれた三保の松原の松もクロマツで、マツの並木はそれらをイメージさせます。
工学部7号館から南下して、食堂に向かう道路との交差点にあるキンモクセイの木です。キンモクセイは静岡県では気候に合うため昔から民家の庭によく植えられており、県のシンボルツリーにも選ばれています。
キンモクセイの花です。10月初めごろには花が咲き始めており、強い香りがあたりに漂ってきていました。
キンモクセイの隣にはクスノキがありました。クスノキには樟脳(しょうのう)という成分が多く含まれており、医薬品や防虫剤として使われてきました。
食堂の近くにはイロハモミジがありました。まだ色づいてはいないようでした。
京都の清水寺にはたくさんのイロハモミジがあり、一面の紅葉を見ることができます。私は緑色のモミジもさわやかで好きです。
5号館の北側にどんぐりの木がありました。
葉や実の形から、アラカシではないかと思われます。どんぐりはまだ緑色で、少し冬に近づくと地面にたくさん落ちているのを見ることができます。
5号館から1号館の方に向かって歩くと、左手にイチョウが数本ありました。静岡ではイチョウの実の銀杏(ぎんなん)がもうたくさん落ちてきていますが、浜松はまだのようでした。イチョウの紅葉もきれいで、近々見ごろになりそうです。
イチョウの前にイヌマキの木があります。赤い実は食べられます。
ヤブツバキです。これもイチョウの前にありました。冬に咲く数少ない花ですす。ミツバチの冬季の貴重な蜜源になります。つぼみがたくさんついていました。
工学部3号館の前には写真左奥のような立派なアカマツが並んでいます。アカマツは日の当たる場所を好む陽樹で、日本の山地でよく見られる典型的な樹木です。
ヒマラヤスギです。こちらもよく日本の造園に使われています。
正門の正面にあるソテツです。藍藻類を共生させていて窒素固定ができ、やせた土地でも生育できるそうです。
正門の正面から奥へと続くケヤキの並木です。樹皮に藻類が付着していて特徴的です。
正門を入って右手にあるサワラの木です。ヒノキによく似ています。
サワラの葉です。ヒノキによく似ています。この写真ではよくわかりませんが、サワラとヒノキは葉の模様で見分けられるようです。Yの字のような模様がヒノキ、Xがサワラです。写真が取れたら追加します。
キョウチクトウの花です。この木には毒性があり、公共の場所には植えられていない国もあるそうです。今回の授業で学生さんに教えてもらうまで知りませんでした。身近で実は毒のある植物といえばスイセンなどもそうですね。うっかり触らないようにしないといけません。

樹木の変化を通して季節を感じる楽しみも持ちたいですね。